線路転落者を連携プレーで救った利用者たち。JR西日本が「お礼の気持ちを伝えたい」とポスター掲示(全文)

JR西日本は「列車と接触する危険性があったら、非常ボタンを押してほしい」と呼びかけています
時事通信社

JR西日本が掲示した「お礼」ポスターが、インターネット上で話題になっている。

ホームからの転落事故の救護対応に当たった人たちに感謝をつづっており、ポスターの写真がTwitter上に投稿されると、「捨てたもんじゃない」「心がほんわかした」といった称賛が相次いでいる。

利用者の連携プレーで接触事故防ぐ

JR西日本によると、ことの発端は、2月18日に京都市にあるJR山陰本線円町駅で起きたホームからの転落事故。目撃した人たちが「非常ボタン」を押したり、ホームに進入中の電車の運転士に合図したりしたおかげで、接触事故を免れた。

JR西日本は、緊急対応や救護活動に当たってくれた人たちの連絡先を聞きそびれてしまったため、どうしても「お礼の気持ちを伝えたい」と、円町駅の構内にポスターを掲示することにしたという。

ポスターは、迅速な対応のおかげで「入駅中の電車は直ちに停車することができ、線路に転落されたお客様は電車と接触することなく無事でした。本当にありがとうございました」と、感謝をつづっている。

「線路には絶対降りないで」

危険な状況に遭遇した時、私たちはどう行動したらいいのか。JR西日本の広報担当者は、ハフポスト日本版の取材に次のように話している

「線路への転落など、列車との接触の恐れがある場合はホーム非常ボタンを取り扱ってください。ボタンを押すのに抵抗があるかもしれませんが、今回のように線路内にお客さまが転落された場合だけでなく、その他、列車との接触する危険性がありましたら、非常ボタンを押していただきますようお願いいたします」

救護活動する際は、「列車は急には止まれませんので、ホーム非常ボタンを押した後も線路内には絶対に降りないようにお願いいたします」と注意も呼びかけた。

ポスターの全文は以下の通り

―――

お礼

2019年2月18日(月)18時15分頃、当駅のホームからお客様が線路に転落される事象が発生しました。

その際、付近におられたお客様がホームの「非常ボタン」を押して下さり、また、列車を停車させようと運転士に向かって手を振って頂いたことにより、入駅中の電車は直ちに停車することができ、線路に転落されたお客様は電車と接触することなく無事でした。本当にありがとうございました。

その他にも、転落されたお客様の救護をお手伝い頂きましたお客様にもお礼申し上げます。今後とも、駅で列車を緊急に停止させる必要がある場合には「非常ボタン」を押していただけますよう、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

二条駅長

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