スポーツ用品大手NIKE(ナイキ)が、イギリス・ロンドンの店舗「ナイキタウン」が女性フロアに導入した“大きいサイズ”のマネキンが物議を醸している。
CNNなどの海外メディアが、6月17日報じた。
女性たちからは「ナイキは肥満をプロモーションしようとしているの?」といった批判がある一方、「このナイキのマネキンを見て、全ての体型が可視化されても良いんだということを思い出した」と歓迎の声も上がるなど、賛否両論だ。
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CNNによれば、同店は6月上旬に女性向けフロアを改装し、大きなサイズのスポーツウェアの品揃えを充実させた。それに合わせる形で、より現実の体型に近付けたマネキンを導入したという。
マネキンは短丈の黒のトップスに、足にはレギンスを着用している。
ガーディアンによると、これまでのマネキンの平均サイズは、身長約183センチで、ウエストは約61センチ。
対してアメリカの女性の平均体型を見ると、身長が約161.3センチ、体重が約77.3キロと、マネキンと実際の平均体型の間には隔たりがある。
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スポーツウェアを販売する店舗が痩せ型のマネキンを理想として打ち出すのは無責任だという見方がある。
“スポーツはやせた人が楽しむべきもの”という印象を与え、人々をかえって運動から遠ざけてしまうことに繋がりかねないからだ。
この議論は、欧米だけに留まらない。
日本でも、ぽっちゃり女性に向けて多様な体型をポジティブに捉えた雑誌『la farfa』が創刊されるなどの動きがある。
韓国では2017年7月、女性団体が非現実的な体型のマネキンとファッションブランドの限定的なサイズ展開に抗議するデモが行われていた。
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