アメリカのデルタ航空の機体が飛行中、数分間で一気に3万フィート(約9000メートル)急降下するハプニングが起きた。
酸素マスクが客席に降りてくるなど機内は混乱に包まれたが、けが人はなく、機体は目的地とは別の空港に緊急着陸した。
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CNNによると、急降下が起きたのはアトランタ発フォートローダーデール行きの9月18日のフライト。飛行中に突如「客室与圧の不調」に見舞われたと、デルタ航空が説明している。
NBCニュースによると、機体は8分ほどの間に、高度3万9000フィート(約1万1800メートル)から1万フィート(約3000メートル)に急降下。機体は急遽、フロリダ・タンパ空港に緊急着陸した。
NBCニュースは乗客の話として、「客室与圧」を理由に適切な高度まで機体を降下させる必要があると機長が説明していたと伝えている。
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客室乗務員が乗客にパニックにならないよう呼びかけていたが、乗客や機内は混乱状態だった。
乗客のひとりが、CNN系のテレビの取材に恐怖を語っている。
「明らかにパニック状態だったので、周りの人はみんな過呼吸状態で、呼吸をするのも困難でした。60秒から90秒ぐらいでしょうか、恐怖で何が起きているのか分かりませんでした」
デルタ航空は現地メディアに寄せた声明文の中で、次のように謝罪した。
「アトランタ発フォートローダーデール行のフライトに搭乗されたお客様に、お詫びを申し上げます。フライトは飛行中の客室与圧の不調が起きた後、タンパ空港へと進路を変え、十分な注意で事故なく着陸しました」