カナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州で9月、がりがりにやせ細ったクマが見つかった。餌であるサケの遡上の記録的な減少が原因とみられている。
写真家の男性が9月24日にFacebookに投稿し、話題になっている。
投稿したのは、写真家のロルフ・ヒッカーさん。
写真には、親子とみられるクマ3頭が写っており、がりがりにやせ細っている。
ヒッカーさんは投稿の数週間前に母親クマと子熊2頭を目撃し、数日前にも母親のクマを見たという。
ヒッカーさんは投稿で「ブロートンで記録的なサケの遡上の減少という情報をみたが、私は信じる」と切り出した後、近くを流れる川にサケの姿が全くないと報告した。
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「クマは飢えて苦しんでいる。それを目の当たりにするのはとても辛い」と心情を明かした上で、「餌のサケなしでどうやって冬を越すことができるのか、想像もできない」と心配した。
写真を公開した理由をについてこうつづった。
「美しい野生動物や大自然の写真を見てもらいのはもちろんだが、写真家の責務として、こうした側面も見せることも重要だ」
サケを捕食することもある鯨への影響も懸念した。
最後に「私たちは天然のブリティッシュ・コロンビア産のサーモンを守らないといけない」と呼びかけた。
CNNは、気候変動の影響がクマにも起きていると伝えている。カナダの漁師らの8月に発表した気候変動の影響に関するレポートも紹介し、問題の深刻さを報じている。
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クマを監視しているママリリクラ(Mamalilikulla)先住民族の男性マネジャーは、「クマはここ数カ月で劇的な変化が起きている。クマは苦境に立たされている」とCNNの取材に述べた。