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2020年01月19日 18時31分 JST

ヘンリー王子とメーガン妃、“称号“返上までの経緯を振り返る「もはやロイヤルファミリーのメンバーではない」

王族に使用される「殿下」「妃殿下」の称号を返上することを明かしたヘンリー王子夫妻。衝撃の“引退”報道からは、わずか10日あまりの急展開だった。

英国のヘンリー王子夫妻が王室のシニアメンバーから引退するとの意向を示していた問題で、英国王室は1月18日、ヘンリー王子夫妻が2020年春に王室のメンバーから外れ、王族に使用される「殿下」「妃殿下」の称号を返上すると声明文で発表した

夫妻は今後、活動のための公金を受け取らず、ロンドン近郊にあるウィンザー城の敷地内にある夫妻の自宅を改修するために使われた公金240万ポンド(約3億4000万円)についても返金する意向を示した

シニアメンバーからの“引退”表明から、わずか10日あまりでのこの度の発表。これまでの経緯を改めて振り返る。

Getty Images
ヘンリー王子夫妻

英国王室公式「もはやロイヤルファミリーのメンバーではない」

英国王室は声明文で、「(ヘンリー王子夫妻は)もはやロイヤルファミリーのメンバーではなくなったため、王族が使用する『殿下』『妃殿下』の称号を使用しない」と言及した。

またエリザベス女王は、「私の孫とその家族が前へ進む、建設的で協力的な道を共に見つけられたことを喜ばしく思います。(中略)この度の合意により、彼らが幸せで平和な新しい人生を築き始めることができるようになることが私たち一族全員の希望です」とコメントした。

時事通信社
エリザベス女王

シニアメンバーからの引退、「何ヶ月もの熟考と議論の末」の決断

ヘンリー王子夫妻をめぐっては、英王室が1月8日、公式インスタグラムで声明を出し、夫妻が“シニアメンバー”と呼ばれる主要王族の立場から退くことを発表していた。

この声明で夫妻は、一家でイギリスと北米(カナダ)を行き来しながら生活し、エリザベス女王を今後も支えていく一方で、王室から財政的に自立することを表明。

決断については「皆様の後押しのおかげ」とした上で、2つの国を往来する生活を営むことで、「(2019年に誕生した)息子を、彼が生まれついた王室の伝統への感謝とともに育てることを可能にしてくれる」と子育てについて言及していたほか、「我々家族が、この先計画している新たなチャリティ活動の基盤を築くなど、次のチャプターに進むことを可能にしてくれる」と綴っていた。

この発表について、オーストラリア紙『The Sydney Morning Herald』は、ヘンリー王子夫妻は、エリザベス女王をはじめ他の王室メンバーに事前に相談することなく行ったと報じていた。

 エリザベス女王の下、緊急の家族会議も実施

朝日新聞デジタルによると、イギリス現地時間の13日には、長男のチャールズ皇太子・孫にあたるウィリアム王子とヘンリー王子を招き、ヘンリー夫妻の今後について話し合ったという。

同日夕方には、エリザベス女王が声明で「フルタイムで公務に取り組む王室メンバーであり続けることを望んでいた」と明かした上で、「より自立した人生を送りたいという彼らの願いを尊重し理解する」として、夫妻の決断を容認する意向を示していた。

この声明を発表した英国王室の公式Twitterには、エリザベス女王の寛大さを賞賛する声が多数寄せられたほか、ヘンリー夫妻に対しては、「伝統にとらわれずに意志を持った決断が素晴らしい」といった声が上がった一方、「そんな都合のよい振る舞いは王室に相応しくない」などと厳しい批判もあり、賛否が分かれていた。