新型コロナ感染の第2波恐れて外国人嫌悪  中国のマックで「黒人の入店禁止」の張り紙→謝罪

広報によると、問題となった広州市の店舗は一時的に閉鎖し、スタッフに研修をしているという。
マクドナルドのロゴ イメージ画像
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TonyBaggett via Getty Images

中国・広州市のマクドナルド店舗で「黒人の入店禁止」という内容の張り紙が出されていたことが発覚し、同社は謝罪し、一時的に店舗を閉鎖した。

この張り紙が撮影され、投稿された動画には、「今後、黒人客は入店できないことになった」と書かれた張り紙が映し出されている。

ハフポストUS版に提供された声明で、マクドナルド社の広報は「張り紙は私たちのインクルーシブな価値観を反映していない」と述べた。

「広州市の店舗で許可なく掲げられた客へのメッセージのことを知ってすぐ、張り紙を撤去し店舗を一時的に閉鎖しました」

マクドナルドは、閉鎖は「マネージャーや従業員に対し、私たちが営業するコミュニティ全ての人たちにサービスを提供する、ということを含む、私たちの価値観をさらに教育するため」だという。

広東省の南部に位置する広州市は、中国の工業都市だ。そこには、中国で最大のアフリカ系コミュニティがあり、アフリカの貿易業者や事業者が集まる。この数週間は、アフリカ系の人々と現地住民との緊張感が高まっている。

何百人ものアフリカ系の人々が、家やホテルの立ち退きを強いられ、宿泊施設から追い返されている、と地元に住むアフリカ系の人々はBBCCNNに語っている。

海外から持ち込まれる新型コロナウイルスの感染ケースが、感染拡大の第2波をもたらすという可能性がある、という中国の警告により、街での反外国人感情に火をつけたのだ。多くのアフリカ系コミュニティの人々は、最近の渡航歴や感染者との接触がないにも関わらず、差別を受けているという。

マクドナルドでの一件や街での顕著な外国人嫌悪の悪化は、アフリカ諸国の大使たちが改善を求めている。それに対し中国当局者は、差別を減らし外交的緊張を緩和するため、広東省でのアフリカ諸国国民に対する新型コロナウイルス対策の制約を調整すると話した、とSouth China Morning Postは報じている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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