新型コロナウイルスに感染して埼玉県内の病院に入院中だった男性が、7月30日夜に無断で外出し、一時行方不明になっていたことが分かった。7月31日、埼玉県が発表した。
埼玉県の発表によると、一時行方不明になったのは春日部市の40代男性。7月13日に発症し、16日にPCR検査で陽性が判明したため、保健所の入院勧告に基づき同県羽生市の羽生総合病院に入院していた。
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男性は7月30日午後10時ごろ、病院から無断で外出。NHKによると、感染者専用の病棟の鍵を壊して抜け出したという。タクシーを利用して自宅に戻り、自家用車に乗り換えた後、一時行方不明になった。
翌31日、同県川越市内で警察官が自家用車を発見。昼ごろに保健所職員が本人と合流した。同日の午前9時から1時間程度、川越市の入浴施設を利用していたという。男性はその後、羽生総合病院とは別の医療機関に移った。
今後、患者が立ち寄った場所の特定と消毒を行い、接触した人の特定と検査、健康観察を進める。入浴施設での濃厚接触者はいないと保健所が確認しているという。
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NHKなどによると、男性は仕事が心配で抜け出したなどと説明しており、仕事関係の事務所にも立ち寄ったという。
埼玉県は発表で入浴施設の店舗名を公表。理由ついて「患者が立ち寄った場所の利用者が特定できないため、同時間帯に同じ施設を利用されている方への感染拡大防止のため」と説明した。今後、入院勧告に従わない患者に対しては「措置に踏み切ることを検討していく」としている。