コロナ在宅、家事は女性の役割なの?政府広告に「性差別的」との批判、イギリス政府が撤回

「家で過ごそう」と呼びかける内容だったが、描かれていたのは、家の中で家事や子育てをする女性たちの姿でした。
問題となった広告
問題となった広告
UK GOVERNMENT

イギリス政府の新型コロナに関する広告が性差別的だとして批判の声が上がっている。政府は、広告を取り下げた。

この広告は、新型コロナの感染がおさまらない中、「家で過ごそう(stay home)」「命を守ろう(save lives)」と訴えるものだった。

広告には4つの家が描かれており、その内3つでは、掃除をする人、子どもたちのそばで本を開く人、乳幼児を抱く人が描かれていて、いずれも女性とみられる。この3つの家には、成人男性とみられる人は出てこない。

4つ目の家では、男女と子どもがソファーの上でくつろぐ姿が描かれている。

この広告に対し、「自宅学習や掃除、育児は女性の役割だというイメージを強化させるものだ」などの批判の声が上がった

政府のFBにアップ⇒削除

ジョンソン首相の広報担当者は、この広告をすでに撤回したと説明し、その理由を「政府の女性に対する考えを反映した内容ではなかったため」としている。

担当者は「これは我々が発信してきた多くの情報の内の一つです」と認めているものの、「誰」が作ったのかは明らかにしていない。

グラマー誌によると、この広告は政府の公式Facebookページにアップされた後、 削除されたという。

ハフポストUK版の記事を翻訳、編集しました。

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