生まれたての赤ちゃんイカ、宇宙へ。「UMAMI(うまみ)」プロジェクトの内容とは?

微重力の環境下で一部が発光バクテリアと接触させられ、まもなく冷凍されて地上に送り返され、研究者が組織などを調べる。
実験に使われるミミイカの赤ちゃん
実験に使われるミミイカの赤ちゃん
Jamie S. Foster, University of Florida

米航空宇宙局(NASA)は3日午後(日本時間4日未明)、米宇宙ベンチャー「スペースX」社による補給船「ドラゴン」を国際宇宙ステーション(ISS)に向けて米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。

今回の補給船には3トン余りの物資が搭載され、その中には実験用のミミイカの生きた赤ちゃんも含まれる。

孵化したばかりの128匹のミミイカが使われる研究プロジェクトは「UMAMI(うまみ)」。「Understanding Microgravity on Animal-Microbe Interactions」の略だ。

実験用パウチに入れられたミミイカの赤ちゃん
実験用パウチに入れられたミミイカの赤ちゃん
Rachel Ormsby

暗闇で光る性質を持つミミイカは、孵化したあとに海中の発光バクテリアを体内に取り込んで共生することで、光るようになる。

人間も、同じように微生物と共生しながら食べ物を消化したり免疫を獲得したりして健康を維持することから、より単純な共生関係を持つミミイカの実験で、宿主と微生物との有益な共生関係に重力が及ぼす影響を調べる。

赤ちゃんイカは、微重力の環境下で一部が発光バクテリアと接触させられ、まもなく冷凍されて地上に送り返され、研究者が組織などを調べるという。

補給船にはこのほか、過酷な環境下でも生きることから「地球最強の生物」の異名をとるクマムシ5000匹なども実験用に載せられた。

「地球最強の生物」と呼ばれる小さな動物「クマムシ」
「地球最強の生物」と呼ばれる小さな動物「クマムシ」
Thomas Boothby, University of Wyoming

 補給船は5日早朝(日本時間6日午後)に宇宙ステーションに到着し、ドッキングする予定だ。

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