ライチョウの3羽に1羽が「サングラス」をかけている写真。どうして?豆知識、聞いてみた

天然記念物のニホンライチョウがふわふわでかわいい。羽の色や、人が近づいた時の反応など、海外と日本のライチョウの違いも聞きました。
白くてもふもふな6羽のライチョウ
白くてもふもふな6羽のライチョウ
那須どうぶつ王国

全身が真っ白な4羽と、サングラスをかけているように見える2羽。

那須どうぶつ王国( @nakprstaff )が投稿した、ニホンライチョウの写真が話題だ。

写真では全体の3分の1の2羽が、サングラスをかけているように見えます。

理由を聞いたところ、飼育員は「オスは、目元が黒くなるんです」と説明する。

飼育員によると、那須どうぶつ王国で飼育しているのは計6羽。

ニホンライチョウは国の特別天然記念物に指定されており、環境省と協力して、野生復帰を目指して育てているため、普段は一般公開していないという。

Twitterで反響が広がっていることについて、広報担当者は「ライチョウのツイートはいつも、いろんな人に拡散してもらえる。普段なかなか見る機会の少ないライチョウに興味を持つきっかけになれば嬉しい」と話す。

ライチョウの豆知識

飼育員によるとニホンライチョウはライチョウの中で、一番南に生息しており、海外の生体と、大きな違いがあるという。

まず、1年間で羽が生え変わる回数だ。

海外に住むライチョウは年に2回だが、ニホンライチョウは3回。四季に合わせて、春夏、秋、冬と3通りの保護色があるようだ。

また、人が近づいた時の反応も決定的に違う。
海外のライチョウはすぐに逃げるが、ニホンライチョウは人を恐れないという。

背景として、日本では昔、高い山には神様がいると信じられていたことが大きい。山に住んでいたライチョウは神様の鳥だと言われ、大切にされてきたため、人間に嫌なことをされた記憶がなく、人間から逃げる必要がない暮らしをしてきた。

反対に海外では、人に捕まると食べられてしまうため、飼育員は「DNAレベルで逃げるようになっているのでは」と分析する。

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