「学校で銃の恐ろしさを教えなきゃいけないような日本になって欲しくない」。伊藤英明さんの訴えに反響

海外でも驚きを持って報道された安倍晋三元首相の銃撃事件。英BBCの特派員は、安全な国という日本のイメージが「(この事件)を境に、変わるに違いない」と危機感を滲ませた。
伊藤英明さん(2015年撮影)
伊藤英明さん(2015年撮影)
Sports Nippon via Getty Images

俳優の伊藤英明さんが7月10日、自身のインスタグラムを更新し、「学校で銃の恐ろしさを教えなきゃいけないような日本になって欲しくない」などとメッセージを発信した。その言葉に大きな反響が寄せられている。

メッセージは、安倍晋三元首相が7月8日に奈良市の近鉄大和西大寺駅前で演説中に銃撃され死亡した事件を受けて綴られたものだった。

そのほか、世界で活躍する音楽家のYOSHIKIさんも銃の恐ろしさについてコメントした。

伊藤英明さん「強く願います」

伊藤さんはインスタグラムで10日、「今日、選挙に行きました」と投票を報告。さらに、生前に接点があったという安倍晋三元首相の死を悼み、以下のような言葉を綴った。

《安倍元総理の政治的思想など、恐れ多くてお伺いする事も出来ませんでしたが、僕たちの様な俳優という職業にも深い理解を示して下さり、日本の芸術文化を大切に考えて下さる温かい方でした。6年前、産まれたばかりの息子を抱いて下さったこと、ずっと大事にします。心よりご冥福をお祈り申し上げます》

その上で伊藤さんは「銃の恐ろしさ」について触れ、「学校で銃の恐ろしさを教えなきゃいけないような日本になって欲しくない、そう強く願います」と訴えた。

これに対しSNSでは、「全く同じ思いを抱いています」「同感です」などと伊藤さんの言葉に共感するコメントが相次いで寄せられた。

YOSHIKIさん「日本でこんなことが」

また、世界で活躍する音楽家のYOSHIKIさんも10日にTwitterを更新。「安倍晋三 元総理 がお亡くなりになられました」とした上で、「銃社会ではない国、日本でこんなことが起こったなんて、信じられない。悲しい」と悲痛な胸の内を綴った。

YOSHIKIさんは同じ内容を英語でも綴り、世界に向けても発信していた。

海外メディアが「日本の安全」に言及

安倍晋三元首相が銃撃され亡くなった事件は海外でも広く報道され、その多くは驚きを持って伝えられた。

奈良の事件現場で取材にあたったという英・BBCの東京特派員は記事の中で「この国では銃による犯罪はほとんど存在しない」と前置きし、「日本はとても安全な国なので、この国の警備体制は緩やかだ」と指摘。その上で、それが「今日(この事件)を境に、変わるに違いない」とまで踏み込んで伝えた

主要20カ国・地域(G20)外相会合が開かれているインドネシアのバリ島でも、現地入りしている海外メディアの記者が「日本は銃規制が厳しい国なのに、銃撃事件が起きたことに驚いています」などとコメントしていた。

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