花粉シーズンの換気、適した時間は? 「3つの鉄則」を守るだけで、室内への花粉流入が激減

東京など関東をはじめ、太平洋側から花粉シーズンが到来。花粉の流入を少しでも減らすためには、どのような換気が有効でしょうか。
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東京など関東をはじめ、太平洋側から花粉シーズンが到来しています。花粉が飛び交うこれからの時期は、部屋の換気に頭をなやませますよね。

厚労省なども新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大防止のため、換気の重要性を指摘していますが、花粉の流入を少しでも減らすためには、どのような換気が有効でしょうか。

早朝がGood、午後は…

花粉の飛散は、風の強さだけでなく、気温の高さとも関係しています。つまり、気温の低い夜遅くから朝にかけてが、花粉飛散の少ない時間帯。深夜の換気は防犯的にもむずかしいので、「朝起きたらまず換気」をこころがけ、早朝におこなうといいでしょう。

なお、気温が上がる12~14時は、1日のうちでもっとも花粉が飛び交う時間帯。この時間帯の換気は、とくに花粉が部屋に流入するおそれがあるので避けたほうが無難といえそうです。

花粉数の時間変動
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それでは、気温が下がる夕方の換気はどうでしょうか。実は、この時間帯も安心できません。夕方は、上空を舞っていた花粉が地上付近まで落ちてくる時間帯。意外と多くの花粉が飛び交っているのです。

窓はどの程度開ければOK?

では、部屋の換気をおこなう際、窓はどの程度開ける必要があるでしょうか。

新鮮な空気を取り込むため、窓を全開にしたいところですが、それではかなりの花粉が室内に入りこんでしまいます。『花粉症環境保健マニュアル』(環境省)によると、「花粉の最盛期に行った実験では3LDKのマンション1戸で、1時間の換気をした場合、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入しました」とのこと。これでは部屋が花粉まみれになってしまいます。

部屋の換気をする際は、窓を全開にする必要はありません。10cm程度開けるだけでも十分効果があります。ただその際も、レースカーテンは忘れずにしめましょう。前述の実験では、窓の開け幅を10cm程度にした上でレースカーテンをすることで、花粉の流入がなんと4分の1に減ったとの結果が出ています。

花粉時期の換気の鉄則

(1)時間帯は早朝がおすすめ

(2)窓の開け幅は10cmほどで

(3)レースカーテンは忘れずに

この3つを守るだけで花粉の流入は激減します。花粉の時期は換気を控えている人もいるかと思いますが、室内衛生のためにも、できるだけ花粉の流入を減らしつつ、毎日の換気を心がけましょう。

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