知ってる?クーラーボックスのカビ対策。“あれ”を使えば簡単、臭いが防げる

夏のレジャーや買い出しなどに大活躍するクーラーボックス。長期間仕舞い込んでいると、カビが生える危険があるといいます。知っておきたい簡単「カビ対策」を紹介します。
クーラーボックス
ウェザーニュース
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夏のレジャーや買い出しなどに大活躍するクーラーボックスですが、カビを見つけるとガッカリです。

除カビ・防カビの専門会社のハーツリッチ株式会社ハーツクリーン事業部の穂苅(ほかり)さんにカビの原因と除去、予防するための保管法など教えていただきます。

クーラーボックスにもカビの危険!?

キャンプや川遊びなど準備を始めてみたら、クーラーボックスに嫌な臭いがしたり、黒い点々がついている、ということはないでしょうか。長期間仕舞い込んでいることの多いクーラーボックスは、カビが生える危険があるといいます。

「カビは、空気中に漂っている真菌類の胞子が条件のよい環境で定着し、成長することで発生するものです。カビにとってよい環境となる条件は、酸素、温度、湿度、栄養分の4つです。

クーラーボックスで注意したいのは結露です。クーラーボックスを炎天下で使用したり、地面に直接置いて使う、素材の断熱性が低いなど、内外の温度差によって結露が発生することがあります。十分に乾かさないまま保管してしまうと、湿度が高い状態でキープされてしまいます。

使用したクーラーボックスに汚れが残っていても、カビの栄養分になってしまいます。特に長年使用しているクーラーボックスでは、傷や劣化部分に汚れが残りやすくなっています。

そして、保管場所です。通気性が悪かったり、汚れている場所で保管してしまうと、カビは生えやすくなります」(穂苅さん)

カビ取り方法2種

カビを見つけたら、早めに処理しましょう。

「クーラーボックスにカビが生えたからといって、使えなくなるわけではありません。生え始めのカビならば、消毒用エタノールで除去できます。カビが生えて時間が経っていたり、消毒用エタノールで除去できない頑固なカビは、塩素系漂白剤で除去します」(穂苅さん)

【消毒用エタノールで除去】

▼準備するもの:消毒用エタノール、タオル、スポンジや歯ブラシ、綿棒など

(1)クーラーボックス全体に消毒用エタノールを吹きかける。カビ部分には重点的に

(2)数秒置いてから、タオルで拭き取る

(3)2で取りきれないカビに再び消毒用エタノールを吹きかけ、スポンジや歯ブラシ、綿棒などでこすり落とす

【塩素系漂白剤で除去】

▼準備するもの:塩素系漂白剤(スプレータイプがおすすめ)、中性洗剤、キッチンペーパー、タオル、スポンジや歯ブラシ、綿棒など

(1)カビ以外の汚れを中性洗剤で落としておく

(2)カビに塩素系漂白剤を吹きかけ、キッチンペーパーをかぶせる。このとき再度塩素系漂白剤を吹きかけてもよい

(3)約5~10分放置し、カビの状態を確認する。残っているなら、スポンジや歯ブラシ、綿棒などでこすり落とす

(4)塩素系漂白剤を水で洗い流し、天日干しする

「ゴムパッキンやキズに発生したカビには、ジェルタイプのカビ取り剤を使うと効果的です。

なお、カビが残ったクーラーボックスを使用するのは、衛生的によくありません。塩素系漂白剤でも除去できなかったり、クーラーボックス自体が劣化している場合は、思い切って買い替えることをオススメします」(穂苅さん)

カビを防ぐには

クーラーボックスを気持ちよく使うには、カビを発生させないことです。

「大切なのは保管時の状態です。使用後は汚れをきれいに落として乾燥させ、付属の袋や通気性の良い入れ物に入れて保管します。ビニール袋などで密閉するのはよくないので、薄手の大きめの布を被せておくだけでもOKです。

保管には、できれば寒暖差が少なく通気性のよい場所を選びます。物置などに保管する場合は定期的に換気したり、クーラーボックスに除湿剤を入れるなどしましょう」(穂苅さん)

クーラーボックスは、シーズン以外は忘れがちなアイテムです。保管にはきちんとお手入れして、気持ちよく使えるようにしておきましょう。

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