知ってる?靴や靴箱の臭いニオイを取り除く方法。まだまだ汗をかく季節、「アレ」を使えば根本的に解決できる

靴から臭いがする最大の原因は、足に付着している雑菌。汗をかいて高温多湿状態になると活動が活発に。お悩み解決に必要なものとは?
ウェザーニュース

汗をかきやすい季節は、外出先や帰宅時に靴を脱いだとき臭いが気になることがあります。靴が臭うと靴箱も臭うようになるので、何とかしたいと思っている人が多いのではないでしょうか。

全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・ハウスクリーニングチームの上田律樹さんに、靴や靴箱の臭い対策に最適なアイテムを教えていただきます。

誤魔化すにも限界が? 夏場の靴の臭いの原因

靴や靴箱の臭いの根本的な解決のためにはどうしたらよいのでしょうか。

「そもそも靴から臭いがする最大の原因は、足に付着している雑菌によるものです。どんなに足をきれいにしていても、足の皮膚には多くの雑菌が生息しています。それらの雑菌は人間の皮脂や垢を餌としていて、汗をかいて高温多湿状態になると活動が活発化する性質があるのです。

特に足の裏は体の部位の中でも汗をかきやすく、その量は1日あたりコップ1杯とも言われています。大量の汗と雑菌が結びつくことで、足のいやな臭いになるのです。

特に革の素材の靴は、一度高温多湿状態になるとなかなか乾燥しません。常に湿った状態となるため雑菌が繁殖しやすく、強い臭いの元となります。小手先の方法で誤魔化すのではなく、雑菌を分解することで根本的な解決を図ることが必要です」(上田さん)

根本的に解決するには重曹が効果的

どうすれば人体に無害な方法で、足の雑菌を分解することができるのでしょうか。

「それには重曹が一番です。重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、人体に無害な物質として昔からふくらし粉や胃薬として重宝されてきました。

重曹は弱アルカリ性で、酸性の油分を含んだ汚れを中和する働きがあります。靴の中に溜まる臭いの原因は酸性の皮脂汚れなので、重曹によってスピーディに分解し臭いを抑えることができるのです。

重曹には、雑菌の繁殖を防ぐ『静菌作用』もあります。足の皮膚に生息している雑菌が皮脂汚れをエサに繁殖しようとしても、それを阻止して臭いを消す効果があるのです。ですから靴や靴箱の消臭はもちろん、冷蔵庫や生ゴミ・排水口の脱臭にも適しているのです」(上田さん)

重曹を選ぶときは、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

「重曹は、<調理用><掃除用><薬用>の3種類に分かれています。この中で掃除用か薬用のものを選んでください。掃除用の重曹は100円ショップなどでも販売され、薬用の重曹よりも比較的安く買えるのでお勧めです」(上田さん)

重曹を使った靴と靴箱の消臭方法

重曹を使って靴を消臭するには、どうしたらいいのでしょうか。

「重曹水のスプレーを作るのが効果的です。100円ショップなどで販売されているスプレーボトルを利用すれば、気になったとき気軽に使うことができます。

作り方は、空のスプレーボトルに重曹小さじ2と水200mlを入れ、よく振って混ぜるだけです。基本的に重曹は水に溶けにくい性質があるので、きちんと溶けるように良く振ってください。これだけで完成なのですが、重曹水にお気に入りのアロマオイルを数滴垂らすと、より良い香りになります。

使うときは、臭いが気になる靴の履き口や内部に吹きかけてください。これだけで簡単に靴の臭いを消すことができます」(上田さん)

靴箱を消臭するには、どうしたらいいのでしょうか。

「お茶用のパックに重曹を包んで靴箱に入れておくだけで、靴箱の消臭ができます。

作り方は、まずお茶用の不織布パックを二重にして、中にゴルフボールくらいの量の重曹を入れます。あとは通気性の良い袋に入れて、ゴムやリボンで口を縛るだけです。これで、見た目が可愛い重曹の消臭剤を作ることができます。

靴箱の中にこのパックを数個入れておくと、重曹が湿気や臭いを吸い取ってくれます。ただし、重曹の消臭効果は2ヵ月から3ヵ月なので、適度に交換することが大事です」(上田さん)

足元がすっきりすると、気持ちまで爽やかになります。

汗をかきやすい季節の靴や靴箱の臭いは、重曹を上手に使ってしっかり取り除き、毎日を爽やかに過ごしましょう。

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