「作って捨てるは終わり」。売れ残った服の廃棄を禁止へ。他の製品にも広がる可能性【EU】

ファストファッションを取り締まり、衣料の大量廃棄に歯止めをかけるのが目的だ。
EUでは売れ残った衣料品の廃棄が禁止になる(イメージ写真)
EUでは売れ残った衣料品の廃棄が禁止になる(イメージ写真)
NurPhoto via Getty Images

ファストファッションが新たな局面を迎えたーー。

EU(欧州連合)の主要機関は12月5日、売れ残った服や靴などの衣料品の廃棄を禁じる法案に大筋合意した。

ファストファッションを取り締まり、衣料の大量廃棄に歯止めをかけるのが目的だ。

新たな法案では、商品に環境配慮を義務付ける既存の「エコデザイン規制」が厳格化される。ほかにも、商品の耐久性や、修理・リサイクルのしやすさ、エネルギーを含む資源を効率的に使うこと、デジタル製品パスポート(製品の原料調達からリサイクルまでのライフサイクル全体の情報にいつでもアクセスできる仕組み)などが求められるようになる。

承認されてから2年後に施行される。中規模企業は6年間免除され、小企業には適用されない。

廃棄禁止の対象が今後、衣料品以外に広がる可能性もあるという。

ドイツメディアDWによると、この法案を先導した欧州議会のアレッサンドラ・モレッティ議員は、「今こそ、地球や私たちの健康に有害な『取って作って捨てる』というモデルを終わりにする時です」と述べたという。

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