知ってる?フリースの“ふわふわ感”を復活させる方法。洗濯や干し方のコツとは

「フリースは、こまめにお洗濯した方が風合いよく保てます」。ポイントを“お洗濯のプロ”に教えていただきましょう。
ウェザーニュース
年明けから全国的に穏やかな陽気が続いています。年末の大掃除や年始のお出かけで大活躍したフリースのお手入れをしてみませんか。
ウェザーニュースで「フリースの衣類を持っていますか?」とアンケート調査を実施したところ、「持っている」が77%と「持っていない」を大きく上回る結果となりました。
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多くの人が愛用しているフリースは、洗うとせっかくの“ふわふわ感”が損なわれる、毛足がつぶれたり型くずれが心配、とためらうこともあるようですが、こまめに洗濯した方が風合いを保てるといいます。

汚れ落ちをよくする「袖だたみ」から、ふわふわ復活、静電気も予防するポイントなど“お洗濯のプロ”に教えていただきましょう。

フリースの洗濯の悩みとは

寒い冬に欠かせないアイテムがフリースです。リラックスタイムの部屋着から、外作業での防寒具としてなど、活躍する場面も広いもの。使っているうちに汚れだけでなく袖口や襟首などのへたりも気になってきます。

「フリースは、こまめにお洗濯した方が風合いよく保てます。袖口や肘の当たりがつぶれるのも抑えられ、気持ちよく着続けることができますよ」と、ライオン株式会社お洗濯マイスターの大貫和泉さんは話します。「洗濯タグを確認して、洗濯機で洗えるマークか手洗いできるマークがあるものならば、家庭で洗濯可能です」

ただ、フリースの洗濯方法によっては汚れが残ってしまったり毛足がつぶれるなど、全体にくたびれた印象になってしまうこともあります。

「フリースは袖口や首元、ポケット口などに皮脂やホコリなど汚れがつきやすいので、きちんと汚れを落とすことが大切です。また、洗濯による型くずれや生地のへたり、毛足のつぶれなども抑えたいものです。ちょっとしたポイントを押さえて洗濯すれば大丈夫です」(大貫さん)

フリースの洗濯のポイントを順に教えていただきましょう。

ふわふわを保つフリースの洗濯方法

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(1)前処理
▼目立つ汚れには洗剤の原液を塗布

「汚れが目立つところに前処理をすることで、汚れ落ちがよくなります。おしゃれ着洗い用の洗剤の原液を直接塗布します。特にチェックしたいのは、袖口や首元、ポケット口です」(大貫さん)

(2)洗濯ネットに入れる
▼汚れやすい位置が表に出るよう袖だたみにする

「洗濯ネットを使うことで、型くずれ、フリースへのダメージを抑えることができます。

洗濯ネットはフリースのサイズに合ったものを選びましょう。大きすぎるとネットの中で重なりが大きくなり、汚れ落ちが悪くなります。洗濯ネットに入れるのは、1袋につき1枚にします。

袖だたみにすると、首元や袖口が表に出るので汚れが落としやすくなります。やり方は簡単です。両袖を合わせて2つにたたみ、反対側に折ります。次に袖を隠すように、裾をたたんだら、袖を折り返してください」(大貫さん)

(3)洗濯機で洗う
▼おしゃれ着用洗剤、弱水流のコースを選ぶ
▼柔軟剤を使う

「フリースの洗濯にはおしゃれ着用洗剤を使い、『手洗いコース』『おしゃれ着コース』『ドライコース』など、弱水流で洗うコースを選びましょう。

なお、フリースの洗濯は1枚だけだと洗濯中に偏りが生じて、エラーになってしまうことがあります。複数枚洗うか、ほかのおしゃれ着とともに洗濯するとよいでしょう。

柔軟剤は、繊維の表面が滑らかにする働きがあるので、摩擦が起きにくくなり静電気の発生を抑えます。また、柔軟剤の成分が繊維の表面に電気を外に逃がす層を作ることで、静電気がたまりにくくなる効果があります。もちろん、フリースの着心地がふわふわになります」(大貫さん)

(4)形を整え干す
▼ファスナーは閉じる

脱水まで終わったら、すぐに取り出して干します。ファスナーを閉じて、形を整えましょう。

「型崩れを防ぐため、ファスナーは閉じて干しましょう。また、毛足の長いフリースは、干す前にパンパンと振ると、毛足が立ち上がってふんわり乾かすことができます。肩と袖口を持って、波うたせるように数回振りましょう。さらに、乾いた後にブラシをかけると毛並みが整います」(大貫さん)

きれいに洗濯したフリースは着ていても気分が上がるものです。大貫さんは、「汚れは時間とともに落ちにくくなります。こまめに洗った方が、清潔感や着心地のよさを保てます」と強調します。

お天気のよい日にしっかり洗濯をして、冬を明るく元気に過ごしましょう。
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取材協力
ライオン(株) 生活情報サイト「Lidea」(https://lidea.today/)

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