「大丈夫? 心配不要 家事やって」更年期のリアルを切り取った川柳が「それな!」すぎる

「更年期の話題をみんなで共有しやすい世の中にしたい」。そんな想いを込めて企画された「更年期川柳」には、前向きに更年期と向き合うリアルな姿を描いた句が並びました。

「大丈夫? 心配不要 家事やって」

全国からユニークな句が寄せられた、第1回「更年期川柳」。50代女性向けファッション誌『大人のおしゃれ手帖』(宝島社)による企画です。

フリーアナウンサーの近藤サトさん、内科医の石原新菜さんら審査員が、1454作品の中から入賞作品を決定。公式WEBサイトにて結果が発表されました。

更年期のリアルをポジティブに

入賞作品はこちら。

【金賞】大丈夫? 心配不要 家事やって/えみりぃ(53歳)女性

【銀賞】更年期 夫婦の愛が 試される/ルーク(61歳)女性

【銅賞】更年期 推しの笑顔が 処方箋/月明り(54歳)女性

【編集長賞】頬ぽっぽ 「自然なチーク」と 娘笑む/あやさき(33歳)女性

【特別賞】更年期 私のトリセツ 日々変わる/やすよ(40歳)女性

【佳作】症状の 数だけ増えた 診察券/野月晴秋(50歳)女性

【佳作】アレよアレ 阪神ファンより 言う私/みゆきち(48歳)女性

【佳作】孫が聞く ホットフラッシュ 何の技?/きぃ(50歳)女性

【佳作】葱刻む 音で伝わる 不機嫌度/三郎(73歳)男性

更年期と向き合う女性たちのリアルな姿と、体の不調や更年期の症状を前向きに捉えようとするポジティブな気持ちが伝わってくる句が並びます。

前向きに更年期を過ごす女性たち

ファッションだけでなく、更年期世代に向けて体の変化をサポートする情報を発信してきた同誌。以前から、更年期について「多くの人が抱える問題でありながら、友人同士でも話題にしにくく、情報交換や気晴らしができる機会が少ない」という危機感を抱いていたといいます。

そんな中で「それぞれが抱えている想いを言葉にのせて共有することで、更年期の女性が前向きな気持ちで過ごせるようになってほしい」という願いを込めて立ち上げた今回の企画。応募総数は1454作品と、盛り上がりを見せました。

審査員長 近藤サトさん総評

フリーアナウンサー、ナレーターの近藤サトさん
フリーアナウンサー、ナレーターの近藤サトさん
宝島社

「応募いただいたすべての句を読ませていただきました。傾向が顕著で面白かったですし、勉強になりました。

現代を映しながら、更年期障害は苦しいけれど私は生きるのだ、という前向きな思い、体は思うようにいかないけれど、心はいつでも翼を広げている、そんな熱い思いが伝わる句を選ばせていただいたつもりです」

『大人のおしゃれ手帖』橘真子編集長 総評

『大人のおしゃれ手帖』橘真子編集長
『大人のおしゃれ手帖』橘真子編集長
宝島社

「深く共感するものや膝を打つユーモアに富んだものまで、全1454作品が寄せられました。今回の取り組みが誰かの気づきとなって、『更年期症状は当事者が耐えるべきこと』という世の中の考えが少しでも和らぎ、苦しさや不安を口にできるムードと、周囲の理解が広がることを願っています」

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