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子どもだけでなく、大人たちも頭に「アヒルのヘアクリップ」をつけている。
フィリピンでの最新ファッショントレンドだ。
2月中旬、複数のフィリピン現地メディアが相次いで、アヒルのヘアクリップのトレンドについて報じた。
いずれのオンライン記事も「理由は分からないけどこれが最新トレンド」「なぜか全国で大流行中」と混乱した様子で報じている。
老若男女が、頭に黄色いアヒルのヘアクリップ
フィリピンを代表するメディアABS-CBNは2月15日、ニュースサイトでアヒルのクリップのトレンドについて、「ここ数ヶ月、フィリピンでは新たなファッションブームが巻き起こっている」「ファッションに敏感な人の必須アイテムになっている」と報じた。
同社のFacebookアカウントに人々が頭にアヒルクリップを着けている写真を投稿すると、コメント欄には多くの人が「私も持ってますよ！」と、アヒルヘアクリップを着けた自撮り写真をアップした。
不思議なトレンドは、なぜ、どこから始まったのか。真実は謎に包まれたまま
ABS-CBNや、カルチャー雑誌「Esquire」ウェブ版の記事によると、トレンドの発祥は、フィリピン北部ルソン島にある避暑地・バギオ市とみられる。
記事によると、トレンドは昨年夏ごろから始まり、マニラなど各地の都市に広がった。
しかし、なぜアヒルのヘアクリップがここまでのトレンドになったかは、判明していないという。
市場の露天商などが、一個35ペソ（日本円にすると90円余り）などで売っており、各都市の市場で購入し、人々がその場で頭に着けて歩き回ることで、認知度が高まったともみられている。
市場やその周辺の様子を撮影した動画がTikTokやInstagramには多くアップされていて、いかに多くの人が着用しているかが伺える。
最近では、モールの雑貨店やオンラインでも購入する人が増えているという。
「本当にみんな頭に着けている」と現地の日本人
フィリピンの大学で訪問研究員としてフィールドワーク中の日本人学生は、ハフポスト日本版の取材に、「本当にみんな頭に着けています」と話した。
「着けている理由は謎ですが、モールや大学の周辺など、どこでも見かけます。今週は特に、大学祭があったので構内でもよく見かけました」
「最初は驚きましたが、フィリピンのファッショントレンド誕生の瞬間に立ち会えてうれしい気分です。みんな着けていて楽しそうですし、みんなの笑顔が見れて幸せです（笑）」
あまりにもアヒルヘアクリップを着けている人が多いため、ある記事では、「誰かがドッキリ企画を仕掛けて、カメラを回していると思っても仕方がないくらい」としているが、日本人学生も話すように、トレンドは確かなもののようだ。
まだ分からないのがトレンドの理由。謎に包まれたファッショントレンドの、真相解明が待たれる。