虹を見たい⇨夏はこの時間帯が狙い目。見えにくい条件も

虹が見えにくい時間帯や、見やすくなる“狙いどき”とは?
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雨の降る前後に七色のアーチ「虹」が現れることがあります。

虹は太陽が出ている間ならどんな季節や時間帯でも見られるわけではなく、実は夏の昼間は虹が見えにくいのです。

夏に虹が見えにくい理由や、狙いどきを詳しく解説します。

虹は必ず太陽と反対側に見える

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虹はいろいろな方向に出現するように思えますが、実は太陽の反対側にしか見られません。太陽を背にして立つと、太陽の光が差してくる方向から常に42度の角度を保った高さに虹が現れます。(※画像の赤線参照)

そのため、太陽が低い位置にある時の方が、虹はより高いところに見えることになります。一般的に太陽と地面の角度(=太陽高度)が50度以下だと虹が見えやすいと言われています。

夏の昼頃は太陽が高過ぎて虹が見えない

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太陽の角度は季節や時刻によって変わります。一日の中で太陽高度が最も高くなる時間は正午です。さらに季節ごとに見てみると、夏至の頃が最も太陽高度が高くなり、冬至の頃が最も低くなります。

例えば東京の場合、夏至(6/22頃)は、8時半頃には太陽高度が50度を超え、15時を過ぎると再び50度を下回ります。春分(3/23頃)や秋分(9/21頃)は、11時~13時以外は太陽高度が50度以下です。そして、冬至(12/22頃)では一日中太陽高度が40度以下になります。

つまり、夏至に近い6月頃の12時前後の時間帯には太陽高度が80度近くに達し、その時間には自然な状態では虹が見えることはないといえます。5月~7月も、夏至に比べると太陽高度は低いものの、昼間に虹が出現するまでの太陽高度にはならず、昼間に虹を見るには条件的に難しいのです。

夏によく見られるイメージがある虹ですが、実は昼間は見えにくい条件となっています。夏に虹を見たい場合は、朝や夕方の雨雲が近くにある時に狙うのが良さそうです。

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