トランプ「国防総省」を「戦争省」に変更か。大統領令に署名する見通し

報道によると、大統領令には名称変更について「自国の利益を守るため、アメリカが戦争をする準備があることを敵対勢力に示す」と書かれている
ホワイトハウスでテック業界のリーダーたちを招く夕食会を開催したトランプ大統領(2025年9月4日)
ホワイトハウスでテック業界のリーダーたちを招く夕食会を開催したトランプ大統領(2025年9月4日)
SAUL LOEB via Getty Images

アメリカのトランプ大統領が、現地時間9月5日に、国防総省(Department of Defense)の名称を戦争省(Department of War)に変更する大統領令に署名する見通しであることがわかった。ロイター通信ワシントンポストが報じた。

ワシントンポストが入手した大統領令の内容を記した文書には、「『戦争省』という名称を復活させることで、この省の最優先事項をより米国の国益に集中させ、自国の利益を守るためにアメリカが戦争をする準備があることを敵対勢力に対して示すことになる」と書かれている。

ロイターによると、「戦争省」は第2名称として使用される予定で、国防総省やヘグセス国防長官、高官らは、公的文書などで「戦争省」「戦争長官」「戦争省副長官」を肩書きとして使用できるようになる。

戦争省は1789年から1947年まで存在した。1947年に連邦議会が同省を廃止して国家軍政省(National Military Establishment)を設立し、1949年に現在の国防総省に改称された。

トランプ氏は1月の就任以来、メキシコ湾などさまざまな場所や機関の名称を変更しようとしてきた。

国防総省という名称を完全に廃止するには、再び議会での承認が必要となる。現在、トランプ氏の所属する共和党は上院と下院の両方で多数派を占めている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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