トランプ、自身への抗議デモを揶揄するAI動画を投稿。「ノー・キング」デモに700万人が参加

トランプ大統領が複数の都市に州兵らを派遣する中、民主主義を守り独裁政治に反対するための2回目の「ノー・キング(王様はいらない)」デモが行われた。
(左)ニューヨークのタイムズスクエアで開かれた「ノー・キング」デモ(2025年10月19日) (右)大統領専用機で記者の質問に答えるトランプ大統領(2025年10月19日)
(左)ニューヨークのタイムズスクエアで開かれた「ノー・キング」デモ(2025年10月19日) (右)大統領専用機で記者の質問に答えるトランプ大統領(2025年10月19日)
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全米各地で10月18日、トランプ政権に抗議する「ノー・キング(王様はいらない)」デモが行われ、数百万人が参加した。

このデモに関連してトランプ氏は18日夜、デモ参加者を揶揄するようなAI生成動画をトゥルースソーシャルに投稿した。

動画には、機体に「トランプ王」と書かれた戦闘機に王冠をかぶったトランプ氏が乗り、ニューヨークのタイムズスクエアで抗議する人々に、大量の泥もしくは排泄物のように見えるものを投下する様子が描かれている。

その後、ヴァンス副大統領が18日にBlueskyに投稿したAI動画もシェア。

このAI動画には、王冠とローブを身につけたトランプ氏が剣を抜き、ナンシー・ペロシ元下院議長ら民主党の政治家がひれ伏すシーンが映っている。

ホワイトハウスも18日、王冠をかぶるトランプ氏とヴァンス氏を、ソンブレロをかぶる民主党ハキーム・ジェフリーズ下院院内総務とチャック・シューマー上院院内総務と並べて比較する画像を投稿。「我々は別格だ」と書き込んでいる。

ハフポストUS版は投稿についてホワイトハウスにコメントを求めているがこれまでに回答はない。

民主主義擁護を掲げた2回目の「ノー・キング」デモは、トランプ政権がシカゴやワシントンD.C.など複数の都市に州兵や移民局職員を派遣し、反発を招く中で開催された。

主催者によると、デモは全米50州、2700カ所以上で開催され、約700万人が参加した。

一方で、共和党政治家の多くはこの抗議活動を「反米の集会」と呼んで非難している。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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