豪・マーガレットリバーで61歳サーファーが奇跡の生還。巨大サメとの“死闘”の一部始終をカメラが捉える

水中では、サメがボードに噛みついたまま彼を引きずり込み、必死の格闘が続きました。

オーストラリア・マーガレットリバーで、61歳のウインドサーファー、アンディ・マクドナルドさんがホオジロザメとみられる巨大ザメに襲われながらも無傷で生還する出来事がありました。現場のサーフカメラには、その一部始終が記録されていました。

11月10日、マクドナルドさんはマーガレットリバー近くの「ボンビー」サーフブレイクにて、ハイドロフォイルボードに乗っていました。突然、背後から強烈な衝撃を受け、空中に放り出されて水中へと落下。彼は「まったく予兆もなく、後ろから“ドン”と衝撃がきた。体が宙に舞い、水面に叩きつけられた。その瞬間にこれはサメだと直感した」と7NEWSに語っています。

水中では、サメがボードに噛みついたまま彼を引きずり込み、必死の格闘が続きました。サメを相手に殴る、蹴るなど、抵抗する中で、視界は泡に覆われ、腕や足を守るので精一杯だったといいます。

やがてサメが離れ、マクドナルドさんはセイルの上によじ登って水面から距離を取ることに成功。約50メートル離れた場所にいた友人が危険を承知で駆けつけ、2人で岸まで約15〜20分かけてパドリングして戻りました。

幸いにも彼に怪我はありませんでしたが、ボードには巨大な歯形が残っていました。マクドナルドさんは「生きて話せているだけで十分だ」とThe Guardianに笑顔で語ります。

この遭遇は当局にも報告され、地域開発省はマーガレットリバー近郊にサメに関する警告を発令しました。

それでもマクドナルドさんは海への情熱を失っておらず、「またすぐ海に戻ると思う」と語っています。 

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