ロック歌手で俳優の内田裕也さんが3月17日、肺炎で死去した。妻・樹木希林さんが2018年9月に亡くなってから、わずか半年後の突然の訃報だった。
樹木さんを追うように亡くなった内田さん。2018年9月5日の樹木さんの逝去時に、ショックが大きかったのか、コメントを発表したのは5日後だった。
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最期は穏やかで綺麗な顔でした。
啓子 今までありがとう。
人を助け 人のために祈り 人に尽くしてきたので 天国に召されると思う。
おつかれ様。安らかに眠ってください。
見事な女性でした。 内田裕也さん公式ホームページより
9月30日に行われた告別式では、内田裕也さんではなく、長女の也哉子さんが弔辞を読んだ。
也哉子さんは、「わたしにとって、母を語るのに父、内田裕也なくしては語れません」と2人の結びつきの強さを語る一方で、「思えば内田家は家族が互いへのメッセージ発信を、いつも大勢の方々の証人の下に行っていた奇妙な家族でした」と独特な家族のかたちについて語った。
式で也哉子さんが手紙を読んでいた間、『裕也さんは涙を見せることなく静かに耳を傾けていた』と、関係者が毎日新聞に語っていたという。
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内田さんはその後、10月9日の映画の試写会に車椅子姿で出席し、告別式以来初めての公の場に姿を見せた。
「家族に不幸がありました。まだ日がたっていないので、(自分が)ちょっと元気がないように思います」と、胸の内を明かしていた。
また、10月14日に登壇した内田さんが出演したドキュメンタリー映画の舞台あいさつでは、映画のナレーションを樹木さんが務めていたことに触れ、「ちょっと動揺を隠せなかったです」と亡き妻を悼んだ。