年明け早々、スナック菓子につまようじを混入、さらに万引き行為の動画をYouTubeに公開した事件で、滋賀県警米原署が19歳無職の少年を逮捕した。ニュースで見たYouTubeの動画を見ていると、少年は鉄道に興味がありそうな気がする。
■今回で3回目の逮捕
少年は"YouTube中毒"らしく、アカウントも「narunaru 793」、「神様」、 「narukami 793」、「narukami 臨時」の4つを持ち、2014年12月以降は後二者に動画を投稿していた。
narukami 793最初の動画では、2011年2月に新宿駅、2013年6月に博多駅で、いずれも殺人予告の動画を公開し、逮捕されていたことを告白。その後、反省することなく、万引き行為を繰り返していた(万引きは、「見せかけ」の報道もある)。narunaru 793とnarukami 793の動画は合計114回投稿し、万引きが33回、店内の悪戯が3回あり、"理解不能な遊び"を楽しむ姿に不快感を覚えた人も多いはずだ(犯罪者は理解不能な人間が多い)。
私が注目したのは、鉄道の動画。駅売店の万引きを除くと16回投稿していた。特に逃走中は駅や車内で撮影した動画が多い。
■キセル動画の一部は見せかけ?
逮捕後のニュースを見ると、万引きは「見せかけ」、スナック菓子につまようじを混入した件については、「自宅から購入済みの商品を店に持ち込んだ」と報じられている。
「キセルの手引き 1/2」を見ると、東海道本線浜松―南武線八丁畷間でキセルしたという。浜松で購入した乗車券の発売時刻は5時45分、途中の南武線尻手到着は11時10分頃で、時刻表を調べてみると、在来線の順当な乗継だとわかる。
しかし、動画は南武線川崎―尻手―八丁畷間のみ。しかも八丁畷で自動改札機を通り抜けた際、不正や精算を必要とするチャイムが鳴動していないので、キセルにしては不自然だ。動画で公開した使用済みの乗車券と、正規利用の乗車券を組み合わせたのではないだろうか。人の衣類を見ると、長袖と半袖が半々なので、2013年5月下旬から6月中旬までのあいだに撮影したものと思われる。
私は"愉快犯"をかばう気もない。みずから"「動画」という名の証拠"を作った以上、警視庁はキセルについても厳しく追及してほしい。
■少年は成田空港で下車していないはず
「全力逃走中w3」では、京成電鉄の成田空港で撮影している。「今こそ少年法を改正する時 じゃがつま事件の声明」で乗車した列車は、成田空港行きだったのか。
私は少年が1月18日まで逃亡できたのは、「成田空港で下車していない」からだと思っている。JR東日本駅、京成駅とも下車すると、警官が待ち構えており、来訪者の身分を確認するからだ(京成電鉄の東成田も同様)。少年はそれを知っていたはずだ。
多くの人々は、運転免許証、保険証、学生証のいずれかを警官に提示する。少年は身分証明用として、住民基本台帳カードを持っていた。下車後、それを提示すると、"「珍しい」という理由で、警官の目に留まるかもしれない"と少年は考えたのだろう。
少年は改札を出ず、動画に映る上野行きの列車で、折り返したはずだ。
少年は犯行の動機を「少年法を改正するため」と供述。さらに「英雄になる必要があった」、「有名になれて嬉しかった」と言い、反省する様子もない。殺人予告による2度の逮捕に加え、犯行の動画をアップしていたのだから、「凶悪犯」(http://bit.ly/15xN4Zy)とみなしてよい。
私は少年法を廃止させ、未成年であろうと名前と顔写真は公表すべきだ。犯罪者に対する報道というものは"見せしめ"という部分があるのではないかと思うし、やってしまった時点で、明るい未来がやって来ることはまずないのだ。現在、逮捕の年齢を14歳以上という規定になっているが、撤廃したほういい。
私のmixiページより。
実際に私がmixiページで、少年法について調査したところ、「廃止」を支持する票が圧倒的に多い。少年法に対する関心の高さ、不満の表れだと思う。
今の少年法は、"未成年を守る"のではなく、"未成年に利用されている"と考えるべきだ。
(Yahoo!ニュース個人より転載)