バズフィードが11月に公開した、ソーシャル、モバイル、動画などに関するデータページについてメモします。変化するメディア環境をある程度理解することができる資料になりそうです。
1. 米国のミレニアル世代の半数がバズフィードを読む
検索<ソーシャルということは驚きませんが、ミレニアル世代(1980年〜2000年あたりに生まれた世代)の半数以上がバズフィードを読んでいること、同世代の7割がソーシャルメディア(サイト)を毎日訪問していることは重要なデータだと感じます。
2. ミレニアル世代は1日5時間以上スマホを利用する
モバイル動向について。ソーシャルメディア利用の6割、バズフィードのソーシャルからのトラフィックの6割がモバイルだということ。モバイルユーザーのほうがシェアもするようです。
また、米国の成人は1日3時間近くスマホを利用するのだとか。それに比べてミレニアル世代はというと、5時間以上となっています。この世代の時間を獲得しているバズフィードは改めて強いなと思いました。
3. バズフィードの月間動画視聴回数がこの1年で8倍以上
スマホユーザーの7割が動画視聴をしていて、バズフィードの動画が視聴される半数もモバイルからだそう。また、昨年と今年の視聴回数やチャンネル登録数(購読数)を比較すると、前者は8倍以上、後者は9倍に増加しており、動画が来ていることがなんとなくわかります。
バズフィードのYouTubeチャンネルでは、登録者が1100万人以上、視聴回数は31億回以上にもなっています。動画のネイティブ広告が増えていくのも自然なことですね。
4. バズフィードはテレビを超えた?
バズフィードとテレビ局/放送局のリーチ比較。世代全体で見ると、真ん中くらい位置するバズフィード。しかし、これまで見てきたデータと同様、ミレニアル世代については非常に強さをもちます。
下のグラフがミレニアル世代におけるリーチ数なのですが、バズフィードがいちばんとなっています。テレビよりもリーチしているのはすごいですし、バズフィードは動画やニュース、エンタメなどなんでもあるので新しいテレビと言ってもいいのではないでしょうか。
メディア全体に関心のある方は、今回紹介したデータを確認しておくとよいかもしれません。
バズフィードについては、たくさん書いてきましたので、参考になりそうなものを以下ご共有します。
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(2014年12月20日「メディアの輪郭」より転載)