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2018年06月26日 11時03分 JST | 更新 2018年06月26日 11時15分 JST

太陽光を遮蔽して造血幹細胞を守る

他の複数の水生動物でも同様の傘の存在を観察している。

Getty Images/EyeEm

造血幹細胞は、保護された微小環境に存在している。このようなニッチは種によって存在する場所が異なり、シグナルを発して造血幹細胞の静止状態や増殖を調節している。

進化の過程で、造血幹細胞がどうしてそのような明確に異なる特定の微小環境を必要とするようになったのかは分かっていない。

今回L Zonたちは、ゼブラフィッシュでは腎髄質の中に存在する造血幹細胞のニッチが、メラノサイトの傘で覆われており、紫外光によって誘発されるDNA損傷から保護されていることを見いだした。

彼らは他の複数の水生動物でも同様の傘の存在を観察しており、陸上生活に移行する際に、紫外光が造血幹細胞を骨髄の中へと移動させ、そこが陸生脊椎動物の造血幹細胞の主要なニッチになったのではないかと提案している。

Nature558, 7710

原著論文:

Protection from UV light is an evolutionarily conserved feature of the haematopoietic niche

doi: 10.1038/s41586-018-0213-0

Cell umbrella protects stem cells from DNA damage

doi: 10.1038/d41586-018-05166-1

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