化学療法の望ましくない副作用については十分に報告されているが、それらの機構については必ずしも明らかになってはいない。
今回F Shaoたちは、ガスダーミンEを発現する腫瘍細胞に対して化学療法薬を投与すると、カスパーゼ-3依存的に、アポトーシスからピロトーシスへと細胞死の形態が切り替わることを明らかにしている。
今回調べたヒト腫瘍細胞の多くでは、ガスダーミンEが発現していないようだが、正常組織は発現していた。
この観察結果は、ガスダーミンEを発現する腫瘍の治療や、化学療法による組織損傷に意味を持つ可能性がある。
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Nature547, 7661
2017年7月6日
原著論文:
doi:10.1038/nature22393
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