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2017年07月24日 16時58分 JST | 更新 2017年07月24日 16時58分 JST

脳腫瘍での転写因子のin vivoスクリーニング

神経膠芽腫のハイスループットな標的探索スクリーニングのほとんどは、生理学的意味が明確でないin vitroモデルに限られていた。

神経膠芽腫のハイスループットな標的探索スクリーニングのほとんどは、生理学的意味が明確でないin vitroモデルに限られていた。

今回J Richたちは、転写調節因子に対して2種類のRNA干渉スクリーニングを平行して行い、細胞株でのin vitroスクリーニングと、腫瘍微小環境を再現したin vivoスクリーニングを比較した。

その結果、いくつかの転写伸長因子が、in vivoでの神経膠芽腫細胞の生存に特異的に必要であり、特に、転写停止解除因子JMJD6はグリオーマで高発現していることが見いだされた。

このような種類のin vivoでの機能的スクリーニングによって、これまでin vitroの手法では見つからなかった、がんの新規治療標的を発見できる可能性がある。

Nature547, 7663

2017年7月20日

原著論文: Transcription elongation factors represent in vivo cancer dependencies in glioblastoma

doi: 10.1038/nature23000

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