BLOG
2018年03月07日 11時13分 JST | 更新 2018年03月07日 11時13分 JST

捕捉イオンによる高速化

ゲート忠実度は低いが、約500 nsの高速動作も実証している。

Getty Images
Circuit board, backlight

量子コンピューティングに有望なさまざまな技術の中で、捕捉原子イオンを用いる手法では、優れたコヒーレンスと動作忠実度が得られるが、固体系に匹敵する論理速度は、特にエンタングルメントの生成に必要な2キュービット演算においては、容易に得られない。

今回D Lucasたちは、振幅変調レーザーパルスを用いて捕捉カルシウムイオンを制御し、光の位相変動に対してロバストなゲート動作を確保している。

彼らは、99.8%の忠実度でエンタングルメントを生成し、2 μs未満のゲート持続時間を達成した。

また、ゲート忠実度は低いが、約500 nsの高速動作も実証している。

今回の実験研究は、捕捉イオン技術の大きな制限要因に取り組むものであり、著者たちは、論理演算をより多数のキュービットへ拡大するのに、この方法が寄与すると予想している。

Nature555, 7694

原著論文:

doi:10.1038/nature25737

【関連記事】

Nature最新号