はたして音楽やデジタルアートが人命を救うことはできるのか?プログラミング技術を活用した小児リハビリの革新システムへの挑戦

プログラマーの友達がいたり、いそうな場合はこの超絶長い記事をシェアして欲しいんだー!!!!
Ubdobe

どうもこんにちわ。

プログラミングもデジタルアートもプロジェクションマッピングも一切分からない、ただの音楽とアート好きが始めた長い旅路の第一章を読んでくれますか?

前にも書いた通り、僕自身が何度となく音楽に救われいま生き延びているような状態です。そんな僕が2016年の年末にとある大型ロックフェスにてデジタルアートを活用したキッズゾーンのプロデュースをさせていただくことになったのです。フェス全体で数万人が来場し、キッズゾーンには2500組ほどの子連れファミリーが来て遊んで行ってくれた。たくさんの信頼する仲間たちと協働して空間を創ったわけだが、子供達が遊んでいる様子を見ながらふと気づいたのです。

壁に映るエイリアンを「叩く」または床に映るLEDのサークルを「踏む」などの短調な動きにも関わらず、デジタルアートが出現したり消えたり、その度に効果音が鳴ったりするおかげで子供達は繰り返しその動作を繰り返すのだ。

あれ?

『これ、いいな。』

叩くために腕を上げる、踏むために片足でバランスを保ちながら体を支える、両足で飛ぶために膝を曲げる、連打のために両手の手首をスナップしながら叩く。。。などなど、このデジタルアートで遊ぶという行動の中に無限の身体的行動と心理的な判断が練りこまれていることに気づきました。

『これを医療福祉に活かさない手はない』

そう思った僕は2017年になって再度仲間達に集まってもらい、ミーティングをした。「デジタルアートとリハビリを融合させたシステムを構築したい」「全国全世界でリハビリを頑張るキッズが超ハイテンションでリハビリに取り組む姿が見たい」「そのデジタルアートを構築するのも同世代のキッズだったら最高なんじゃないか」「医療福祉従事者にプログラミング技術を教えればこのシステムが世界中に拡散されるスピードを上げれるよね」などなどの素晴らしき意見や見解が述べられる。

『これはいけるぞ』

そう判断した僕らはこのプロジェクトを「デジリハ (Digital Interactive Rehabilitation System)」と名付けて日本財団が主催するソーシャルイノベーターフォーラムの助成金に応募し、約300社の応募の中からベスト7に勝ち残り、国際フォーラムで開催された最終決戦で優秀賞をいただいたのだ。結果、5000万円×3年の資金ということで1.5億円を調達するに至った。僕は本当に思いつきで「やりたい」って言うことしかできないのでこの獲得はまさにチームの宝だと思っているわけです。最終プレゼンも死ぬほど緊張して脇汗かきまくりの中、仲間達に見守られていることを意識しながら胸を張って話せた(気がしてる)

さて、このデジリハ プロジェクトがいよいよ2018年4月から本格始動をしたんですね。実際に始まってみると、まーーーー大変!!!!鬼のようなタスクと、たくさんの協力者との連携、リハビリを実施する場所である病院や各種施設との提携、機材の発注や開発、アプリケーションのプロトタイプ作り、広報などなどに追われているわけです。(実際に追われているのは僕ではなく優秀な社員たちなのですが)僕が一人でやろうとしたら一瞬にしてパンクして終了するような規模だということを改めて認識したわけです。みんないつもありがとう。

僕が目指したい世界というのはとてもシンプルで、「どんな人でも自分の人生をイエーイ!って過ごせること。」これぐらい単純なことなのです。そんなシンプルなビジョンに対して、このデジリハで取り組みたいのは【はたして音楽やデジタルアートが人命を救うことはできるのか?】という部分。なんだか壮大なようですが、僕が確信しているのは「もうすでに命を救っている」ということ。ただ、それが数値などのエビデンスとしてこの世に残されていないということ。そこに挑戦していきたいのです。僕自身がさんざん音楽やアートそのものとそれら芸術の歴史的背景やそれぞれのアーティストの命を燃やす生き様に救われて来たタイプの人間なので、半分は自分自身のために証明していきたいという気持ちがある。もう半分は、たった5〜6年ではあるけれど訪問介護や障がい児の移動支援という仕事を通じて出会って来た素晴らしき友達たち(一般社会的には利用者と呼ぶ)の人生をより拡張させるためという気持ちがある。

何かしらの障がいや難病があって家に閉じこもっている人のケアをたくさんしてきたんだけど、マジで普通だから僕の友達たち。バスに乗ってていきなりでかい声で叫んだり、電車に乗っててひたすらブツブツと駅名言ってみたり、脳性麻痺で車椅子乗ってて何言ってるのかいまいち聞き取れなかったり、ずっと数字の足し算やってないと気持ちが落ち着かなかったり、いろんな人がいたけれど、それぞれに理由があるんだよ!それをやる理由が!俺にだってすげー強いこだわりの部分があったりするし、いまコンタクトや眼鏡をつけている人は数十年前まではその時点で「障がい者」なわけだ。つまり、何が言いたいかというと健常とか障がいで区別しても全く意味がなくてマジで時間の無駄だということ。そんな概念的な均衡を教育というフィルターを通じて健常者と言われる先生が障がい者とはなんぞやみたいなことを健常と言われる学生に教えていても全く意味がないわけです。

で、あれば一緒に遊んで仲良くなる奴らが勝手に仲良くなるといういたって普通なやり方でその概念や世界観を達成していく方が良いと思ったの。そこで思いついたのがCCCというシステム。カルチュア・コンビニエンス・クラブじゃないよ。TSUTAYAも好きだけど、違うんだ。「Collaborative Children's Conference」です。つまり、子供同士でコラボってヤバいもの創ろうぜってことね。デジリハ の場合は「リハビリを受ける子」と「リハビリを創る子」がいて、遊びながら互いの特性だったりその障がいや疾患で気をつけるべき部分だったり、逆に全く気にしなくていい部分だったり、そもそもお互いにどんなことが好きなのかとか、どういう部分にこだわりがあるのかとかそういうことを遊びながら分かち合えるのが一番自然だよねと思ったのです。

特徴①:リハビリがデジタルアートと連動したら超絶楽しい

特徴②:そのデジタルアートを同世代で一緒に作れたら超絶楽しい

そんな感じなのだ。しかし、それをやるためには「人」が必要なんだ。

必要な人①:デジタルアートを創れるプログラマー

必要な人②:子供達にプログラミングを教えるプログラマー

つまりは、プログラマー。

ちょっと待って、

俺にプログラマーの友達なんているわけがないんだ。

プログラマーってあの数字と文字を組み合わせて色々なものを動かせちゃうハイパークリエイティブな人たちでしょ?しかも言語と呼ばれる文字も何種類もあるんでしょ?つまり僕みたいなただの音楽やアート好きのワンダーボーイが扱える次元の話じゃないってことでしょ?

っていうところで困ってるんだ なう。

明確なビジョンはあるんだ。

患者のキッズたちは世界中で待ちわびているんだ。

営業マンもいるんだ。

資金もGETしたんだ。

クリエイティブディレクターもいるんだ。

音楽を作ったりイラストを描く人もいるんだ。

しかし。。。

それらの素材を動かせるプログラマーがいないんじゃー!!!!

ぬおー!!

誰かー!!

助けてくれー!!!!

プログラマーの友達がいたり、いそうな場合はこの超絶長い記事をシェアして欲しいんだー!!!!

ぐおー!!!!オラに力をー!!

かーしーてーけーれー!!!!

というわけで最後まで読んでくれた素晴らしき皆様のために「デジリハとはなんぞや」がわかる、youtube動画を貼り付けるね!ぜひ見てみてください!そしてもしよかったら是非シェアなどしてみてくださいー!!

Ubdobe

【デジリハ プロジェクトを展開するNPO法人Ubdobeとは】

NPO法人Ubdobe(ウブドべ)はメディカル・ウェルフェア・テクノロジーの領域を縦横断しあらゆる人々の積極的社会参加を推進する「医療福祉エンターテインメント」集団です。病気や障がいをテーマとしたクラブイベントや謎解きイベントの企画、デジタルアート型リハビリシステムの開発、インタラクティブダンスパフォーマンスのプロデュース、医療福祉系セレクトショップの運営まで幅広い分野で活動中。医療福祉情報の啓発・人材獲得等を目的としたプロジェクトを全国の行政・企業・団体と共に実施しています。

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Text:岡勇樹(NPO法人Ubdobe代表理事)

Twitter:@uq_ubdobe

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