12時間かける究極のカルボナーラ ~ねっとり濃厚、卵の誘惑~

最近の料理トレンドといえば時短と簡単だが、時間と手間をかけてこそ到達する究極の味がある。

最近の料理トレンドといえば時短と簡単。だが、時間と手間をかけてこそ到達する究極の味がある。何てことない定番料理が「ここまで美味しくなるのか!」と驚くことだろう。

『究極のカルボナーラ』

材料を漬け込むこと12時間。モチモチの麺、締まった塩豚、濃厚な卵黄ソースがスタンバイ。

白味噌を入れることでコクと旨味が加わり、ベーコンではなく塩豚を使うことで、クセのない味に仕上がる。

一皿に卵黄を2個も使っているのに、チーズが控えめなため、あっさりしているようで濃厚でもある摩訶不思議な味わい。「究極のカルボナーラ」はあなたのカルボナーラ観を変えてしまうかもしれない。そしてもう、普通のカルボナーラには戻れない・・・かも。

■材料(2人分)

スパゲッティ(1.9mm)......160~200g

卵黄......4個

西京白味噌......60g

生クリーム(30%)......60g

豚バラ肉......100g

塩......23g

サラダ油......適量

白ワイン......30ml

黒胡椒......適量

チーズ(パルミジャーノorペコリーノ・ロマーノ)......適量

■作り方

①塩豚を作る12時間

豚バラ肉に3gの塩をすりこみ、冷蔵庫に入れ、一晩おく

②ソースの準備をする12時間

西京味噌と生クリームを合わせて溶き、卵黄を入れ一晩漬ける

ポイント

卵黄は「カラザ」を取るとくずれるのでつけたまま漬ける

③パスタを一晩漬ける12時間

パスタをジッパー付き袋に入れ、300mlの水を加え一晩漬ける

④塩豚を切る1分

冷蔵庫から塩豚を取り出し、小さな短冊に切る

⑤塩豚を炒める7分

フライパンにサラダ油と塩豚を入れ、弱火で炒める。焼き色がついたら、油脂分を拭き取る。

ポイント

先に油を入れると豚の脂がでやすくなる

⑥パスタを茹でる15分

2Lの水に20gの塩を加えたお湯でパスタを2分茹でる

⑦白ワインを加える30秒

塩豚の入ったフライパンに白ワインを注ぎ煮た立ててアルコールを飛ばす

⑧黒胡椒を砕く1分

黒胡椒を包丁で粗目に砕く

⑨卵黄を取り出す1分

冷蔵庫からソースを出し、卵黄2個を取り分け、残りの卵黄とソースを混ぜる

⑩ソースを加える1分

フライパンに茹で上がったパスタを入れてさっと混ぜ、ソースを加える

⑪ソースを絡める1分

火を止めてソースをよく絡める

⑫お皿に盛る1分

1人前づつをお皿に盛り付ける

⑬卵をのせる30秒

ソースから取り分けておいた卵をのせる

⑭黒胡椒をかける10秒

黒胡椒をたっぷりかける

⑮チーズをかける10秒

パルミジャーノまたはペコリーノ・ロマーノを削ってふりかける

⑪完成

子供に作りたい「究極のカルボナーラ」

塩豚から手作りする安心安全なカルボナーラは、お父さんの代表レシピになること間違いなし!

『究極のカルボナーラ』はぜひ子供の誕生日など記念日に作ってあげてほしい。お店では食べれない、我が家のオリジナルパスタとして、その味はいつまでも記憶に刻まれることだろう。

撮影┃溝口智彦

土屋敦┃Atsushi Tsuchiya

All About「男の料理」ガイド。本当においしい料理のレシピや調理法を伝える料理研究家として、雑誌、テレビ等多方面で活動中。最近の著書には『男のハンバーグ道』『男のパスタ道』『家飲みを極める』がある。

~長時間レシピシリーズ~

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