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2016年07月19日 18時19分 JST | 更新 2017年07月18日 18時12分 JST

25時間かける 「究極のフレンチトースト」

最近の料理トレンドといえば時短と簡単。だが、時間と手間をかけてこそ到達する究極の味がある。何てことない定番料理が「ここまで美味しくなるのか」と驚くことだろう。

最近の料理トレンドといえば時短と簡単。だが、時間と手間をかけてこそ到達する究極の味がある。何てことない定番料理が「ここまで美味しくなるのか!」と驚くことだろう。

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『究極のフレンチトースト』

分厚いトーストに特製卵液を24時間、じっくりと染み込ませる。あんなにも武骨だったハードトーストが、触れた瞬間に崩れそうなほど "プルプル" だ。

さらに1時間、オーブンの中に入れ、低温でじっくりと加熱する。オーブンから姿を現し、最後の仕上げを終えたフレンチトーストは香るバニラが食欲をそそり、自然と一口が大きくなる。

あんなにも大きい一口を食べたにもかかわらず、ノンストレスで胃の中を満たしていく。それほどふわふわで柔らかく、溶けていく。パン独特のパサパサ感はどこにも見当たらない、"偽りなきふわふわ"がここにある。

■材料(2人分)

5cmの厚さにカットした食パン(ハードトースト)......1枚

牛乳......300ml

生クリーム......100ml

卵黄......3個

バニラビーンズ......1/2本

砂糖......30g

無塩バター......大さじ1、小さじ1(それぞれ別工程で使用する)

メープルシロップ......適量

グレープフルーツ......適量

ポイント

使うパンは、バゲットの生地を食パン型で焼いたハードトーストが、ベスト。卵液がしみやすく、また材料が、小麦粉とイースト、塩、水のみでシンプルな味なので、卵液の美味しさが活き、好みの味に仕立てやすい。グレープフルーツは今が旬(2月~4月)のフロリダ産がおすすめ。

 

■作り方

①バニラビーンズの種を取る3分

バニラビーンズのサヤをナイフで縦にさき、種をスプーンで こそげ取る。

 

②牛乳を温め、バニラの香りを移す5分

バニラの香りを牛乳に移すため、牛乳を入れた鍋に①のバニラビーンズをサヤごと加え、 弱火にかける。牛乳の温度が鍋肌にふつふつとしだす程度(60℃)になったら火を止める。

 

③卵液を作る5分

ボウルに卵黄と②の牛乳を少しずつ加え混ぜる。その後、砂糖を加えて混ぜる。砂糖は温めた牛乳に加えることで溶けやすくする。

ポイント

卵液に卵黄のみ使用するのは、より柔らかくプルプルに仕上げるため。卵白を使うとかたくなったり、ムラが出やすくなってしまう。

 

④パンをカットする2分

5cmの厚さにカットされたパンの両端の耳を切り、さらに 縦半分に切る。

ポイント

両端の耳を切り忘れると、卵液が染みてきたときにバランスが崩れてしまう。きれいな形をめざすのならば決して忘れないこと。

 

⑤耐熱容器に卵液を流し入れ、パンを浸す。24時間

耐熱容器にバター小さじ1を薄く塗り、卵液を流し入れる。ここに、パンを入れ、冷蔵庫で12時間ほどおく。12時間たったら形が崩れないように注意して裏返し、さらに冷蔵庫で12時間おく。裏返すときはフライ返しなどを使うとよい。

 

⑥オーブンに入れて加熱する1時間

パンに卵液が十分に染みたら、 バニラビーンズのサヤを取り出し常温に戻しておく。準備ができたら110〜120度に予熱したオーブンに入れ、40分〜1時間加熱する。このとき、全体にじっくりと均一に熱が入るようにするため、上部に直接熱が当たらないようアルミホイルをかぶせる。

 

⑦盛り付けのグレープフルーツを準備する10分

グレープフルーツの皮と薄皮をむいて中身を取り出しておく。

 

⑧パンにきび砂糖をふりかける2分

卵液が固まってきたらオーブンから耐熱容器を取り出し、きび砂糖をふりかける。

 

⑨フライパンで焼き目をつける5分

耐熱容器からパンを取り出し、ふりかけた面を下にしてバター大さじ1を引いたフライパンで焼き目をつける。焼いている最中にパンの上面にもきび砂糖をふりかけ、焼き目がついたら裏返す。この工程でもパンはプルプルな状態のため、フライ返しなどを使って作業するとよい。

 

⑩盛り付けて完成1分

両面焼き色をつけたら皿に盛り、好みでグレープフルーツを載せ、メープルシロップをかけて完成。

 

24時間かけて染みる卵液、1時間の火入れ

●長時間かけてじっくりと卵液に浸すことで、5cmの厚さのパンでも中心部までしっかりと卵液が染みこむ。そのため、出来立ての茶碗蒸しのようにふわふわで柔らかく、しっかりと味が染みこんだフレンチトーストになる

●低温で1時間ゆっくりじっくりと焼き上げていくことで 周囲と中心の温度差も少なくなり、全体がふんわりと柔らかい状態に仕上げることができる

撮影┃溝口智彦