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2018年05月02日 12時05分 JST | 更新 2018年05月03日 17時06分 JST

なにわのロシア人と日本におけるサードカルチャーキッズ

私の帰るべき場所はどこなのか、私の「故郷」はどこなのか。

SeanPavonePhoto via Getty Images

@noところで、

「サードカルチャーキッズ」というワードを知っていますか?

私もサードカルチャーキッズでありながら、

今年に入るまでこのワードを聞くことはありませんでした。

日本では、

片方の親が日本人、もう片方の親が外国人だと

「ハーフ」

海外に居住経験があって日本に戻ってきた日本人は

「帰国子女」

ロシア人の両親を持ちながら、大阪で生まれ育った

自称「なにわのロシア人」である私はなんだ!と、

ふと考えることがありました。

オールドカマーとはまた違う、

グローバル化の賜物、

中間的存在として生まれた

あえてカテゴライズするならば、

何になるんだろう、と思い立って調べたところ

「サードカルチャーキッズ」または

「アダルトサードカルチャーキッズ」という概念がヒットしました。

サードカルチャーキッズとは、

「親の文化圏の外で育った子供またはすでに大人になった人のことであり

どの文化も完全に自分のものではない感覚を持っていることが多い」人のことを指す

あーなるほど、

確かに私自身もロシアと日本の文化や帰属意識に引き裂かれることがあるな、と思う。

「自分が何人かわからない」

「自分の帰属意識が確かではない」

と周りの人に言うと、

「ただの考えすぎ」と言い包めらることもある。

以前書いた記事

「あなたは何人ですか?グローバル化におけるアイデンティティ形成」にも、

そういった疑問を持っていること、

そう考えていることは、

「弱いメンタルの現れ」

「そもそもどっちでもいいじゃないか」と言うコメントを頂き、

そうか、

メンタルが弱くて考えすぎなんだと少し納得してしまった部分もある。

なにわのロシア人であることを前提に

「ロシアへ帰るつもりはありますか?」と聞かれることがある。

そのたびに「祖国」とは何か、考えさせらる。

私の帰るべき場所はどこなのか、私の「故郷」はどこなのか。

日本社会において、

フィットしようとするけど、

できないもどかしさ。

一方ではユニークであることを嬉しく思い、

もう一方ではみんなと同じでいたいと思う。

こういったアイデンティティの拡散や葛藤は

メンタルの弱さからくるものではないと言うことがわかった。

(もちろんメンタルの強弱に多少なりとも左右されることはあるが)

日本におけるサードカチャーキッズをパーセンテージでみると

すごく小さな割合であり、

(びっくりするほどの)マイノリティーである。

しかし、

近年ますます多くなってきているのは、

事実である。

様々な国をルーツに持ちながら

日本で生まれ育っているサードカルチャーキッズは、

共通点として

アイデンティティ構築を難しいと感じ、

生涯を通してアイデンティティの葛藤を何度も経験する。

サードカルチャーキッズを日本社会の一員として認識し、

(サードカルチャーキッズに限らず)

そういったあらゆるマイノリティが過ごしやすい社会を、

いかにして構築していくか、

考えていく必要性があるのではないか。