休日、お姉ちゃんの小学校で、授業参観がありました。参観する授業は3・4時間目。結構長い参観です。
こもたろが通う小学校はこの日は休日だったので、一緒に行きました。学校へ着いたら、教室に入る前に確認します。
私「今からお姉ちゃんの授業が始まるよ」
私「こもたろは席につきません。後ろで見ています」
こもたろ「しずかにする?」
私「そう。静かにする。できますか?」
こもたろ「はい。できます」
教室に入りました。
お姉ちゃんが手を振っています。静かに手を振る私たち。
授業参観が始まりました。静かにお姉ちゃんの授業を聞いているこもたろ。
15分ほど経った時でしょうか。こもたろが時折、不安になるのか「だっこして」の素振りを見せてきました。
ここで崩れてしまったら他の人の迷惑になるので、「少しだけ」と伝えて、様子を見ながら抱っこをしたり、下ろしたりしていました。それでもこの授業の間、こもたろは喋ることなく静かに過ごすことができました。
そして何ごともなく授業参観が終了。夕方にお姉ちゃんが帰宅し、こもたろをすごくすごく褒めていました。
夕飯の準備をしていた時です。宿題を済ませたお姉ちゃんが、私の下へやってきました。
そして、こんなことを言いました。
お姉ちゃん「お母さん、私、今日はすごく鼻が高かったよ」
私「何?何か先生に褒められた?」
お姉ちゃん「違う違う。こもたろだよ。」
私「こもたろがどうかしたの?」
お姉ちゃん「今日、授業参観に来たじゃん?」
私「うん」
お姉ちゃん「ほら、クラスの○○くんと△△くんがさ」
私「ああ、あの幼稚園の頃から一緒の」
お姉ちゃん「そうそう。○○くんと△△くんは、こもたろの小さい頃を知ってるわけよ」
私「うんうん」
お姉ちゃん「それでね、今日の参観の後ね」
私「うん」
お姉ちゃん「"たろくん静かにしてて偉かった。お兄ちゃんになったね"ってすごく褒めててさ」
私「えーっそれは嬉しいねぇ」
お姉ちゃん「でしょでしょ。久しぶりに見て、すごくビックリしたんだって」
お姉ちゃん「もうさー、なんだか自分のことみたいに嬉しくて!」
お姉ちゃん「いやー、姉としても鼻が高かったねー」
そんなお姉ちゃんの姿を見て、私もすごく嬉しかったりしたわけです。
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