こんにちは、または初めまして、とりあえずビールと申します。
ゲルマン人の夫との生活などについて書いております。現在は日本に住んでおります。
自分が日本人だと実感する瞬間...それは、「レディーファーストに慣れてない」
ゲルマンさんとの交際当初の話です。
一人しか通れないような狭い入口。ゲルマンさんは「女性が先に通る」、私は「男性が先に通る」と、お互い逆のことを無意識に思ってたのでその結果、お互いが先に通るのを永久に待っているという状態に陥ってました。
出入り口にかかわらず人混みなどで一人しか通れない場所になるとどうしても私は一歩引いてしまうので、「亭主関白で性格悪いアホの男だと思われちゃうからヤメテ~」と言われたこともあります。
レディーファーストの起源は、女性を先に行かせて危険が無いか確認するということなのだそうですが...現代の欧米人がそんなことを念頭に置いて生活してるはずもなく、そもそも現代の一般人が道を歩いてて角を曲がったらいきなり刺客に襲われたりすることなんかそうそうないハズ。
それはさておき、習慣と言うかクセと言うか...そういうものなのでいちいち考えてるわけでなく無意識にやってることなんですよね。それまでの自分を取り巻いてた環境だったり人生で培ってきた感覚で。
日本人女性の全員がそうだとは言いませんが、でも私は恐らく多数派ではなかろうかと思うのですが、いかがでしょうか。年代にもよるのかなぁ。
スッと前へ出るタイミングもよく分からず、もうどうしていいかわからなかったので狭い通路にあたったら意識的に先に行くようにしてました。ちなみに出会って10年近く経ちますが、今でもわりと意識してないとすぐに止まってしまいます。
そして問題はドア。
ドアはどうすればいいの?ドアに近い私が開けるの?むしろドアこそ男子が開けるもの...?そもそも重いからイヤなんだけど?(軟弱)
いえ、ドイツのドアって本当に無駄に重かったんです。
これもタイミングがよく分からなかったので、とりあえずドアの前に来たらゲルマンさんが開けてくれるまで待ってることにしました。
それを何回か繰り返していたら
こんなことを繰り返しながら、「狭い通路は女子が先に通り、扉が現れたら女子が開け(るフリをして)、男子が手を添えてさらに開ける」というワタクシ独自の研究結果になりました。恐らくハズレだった気がします。
今思えば、ドア近くになったらゲルマンさんがササっと前へ出て開けてくれてるような...?
ドイツでカップルの女子がどうやって扉を開けてるか見ればよかったんですよね。見てくるの忘れてました。何やってたんだろう、数年間も...
今ではこの、狭い入口の直前で二人して止まってしまう現象はかなり減りました。
なぜなら私のレディーファーストされるスキルがアップしたからではなく、一瞬動きが止まってしまう私に慣れたゲルマンさんが先に行くという技を身に付けたからです。できることなら、私がレディーファーストされることに慣れたかったです。悲しき!
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