強い台風12号は土曜の午後、関東に最も接近する恐れ。雨のピークは金曜の夜遅くから土曜の明け方、土曜の昼頃から夜と、2度ありそうです。土曜は滝のような雨が降り、局地的には猛烈な雨が降るでしょう。
台風の進路は
強い台風12号は、暴風域を伴ってきょう27日(金)の昼過ぎから夕方にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。小笠原諸島では猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなるでしょう。その後、台風は速度を上げて、28日(土)の午後、伊豆諸島に接近した後、夜にかけて関東地方に最も接近する見込みです。
雨のピークは
湿った空気や上空の寒気の影響で、関東地方は台風の接近前から雨が強まるでしょう。1度目の雨のピークは、きょう27日(金)の夜遅くから、あす28日(土)の明け方にかけてです。南部を中心に雨雲がかかり、千葉県など沿岸部では局地的に激しく降るでしょう。
2度目の雨のピークは、あす28日(土)の昼頃から夜です。台風周辺の発達した雨雲がかかり、あちらこちらで滝のような非常に激しい雨が降るでしょう。局地的には息苦しくなるほどの猛烈な雨が降る恐れがあります。川の水かさが一気に増えて、あっという間に溢れることも考えられます。風が急激に強まり、沿岸部では転んでしまうほどの非常に強い風が吹くでしょう。すでに多くの屋外のイベントが中止や順延となっていますが、外出は危険ですので、予定を見直しましょう。
ピークは変わる可能性あり
台風の進路や発達具合により、今後も雨のピークや強弱が変わる可能性があります。台風情報や気象情報は最新のものを確認してください。
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日本気象協会 本社気象予報士 防災士 熱中症予防指導員
中川 裕美子
2007年1月より日本気象協会勤務。
ラジオやストリーミングでの天気解説、新聞やテレビの天気原稿作成などを担当。
「天気でわかる四季のくらし」(新日本出版社)を共同執筆。
一児の母となり、公私ともに奮闘中。