今年の5月は歴史的な暖かさになりそうです。ゴールデンウィーク前から、全国的に平年より気温の高い状態が続いています。気温の高さは日本だけではないようです。
東京の最高気温※2015/5/19以降は予想気温
東京 歴史的な気温の高さ
ゴールデンウィーク前から、おおむね過ごしやすい気温が続いています。しかし今、異常天候が起こっています。
東京の4月28日以降の最高気温を比べるグラフを作りました。黄色いエリアは、平年よりも気温の高いことを示しています。今年は平年に比べ気温が高く、この先も気温が高い状態が続くことがわかります。
どのくらい今年の気温が高いかを調べるため、1876年以降の140年間の、4月28日から5月27日までの最高気温を平均したものと比べてみました。一番左の、最も高い赤い線が今年です。今年は、なんと1876年以降の140年間と比べても断トツの気温の高さと言えます。
※2015/5/19以降は予想気温
各地 気温が高い
札幌、秋田、大阪、那覇でも、4月28日以降、平年よりも気温が高く、また今後も平年より気温の高い状態が続く見込みです。
今日18日、北海道、東北、関東甲信、北陸、近畿、沖縄に異常天候早期警戒情報が発表されました。5月23日ごろから約1週間、平年よりも気温が「かなり高い」確率が高くなっています。
「かなり高い」というのは、平年に比べ2度ほど高い状態です。本州は太平洋側よりも日本海側で、かなり高くなりやすい見込みです。
※2015/5/19以降は予想気温
世界的に気温が高い
この気温の高さ、日本だけではありません。今年は北半球全体で気温が高くなっています。実は、ここ1か月ほど北極の寒気が南に降りられず、南からの暖かい空気が溜まっている状態が続いています。
14日には、スペインのバレンシアで42.6度を記録しました。5月の記録を大幅に塗り替えて、年間の最高記録に迫るくらいの高温です。
気温の高さは、いつまで続くのでしょうか。最新の状態が入り次第、日直予報士でお伝えします。
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気象予報士 防災士
瀬戸内生まれ。
パンを作りながら、天気の移り変わりを感じること、しばしば。あなたの「知りたい」にこたえられるような記事作りを心掛けます。