こんにちは、WOMenらぼ編集部の藤本です。
エン・ジャパンに入社して3年目。仕事にも少しずつ慣れてきた一方で、ちょっとした焦りを覚えることがあります。
このまま今の仕事を続けていて、どこでも活躍できる人として成長できるのだろうか、ということ。そんな漠然とした不安を抱きはじめた頃、周りを見渡して目に留まったのが、私の上司、大友さんの存在です。
彼女はコピーライターとしてキャリアをスタートし、入社8年目にはマネージャーとしてメンバーの活躍を支援。そして、入社11年目に制作ディレクターへと職種を転換。現在は関東拠点の求人広告の制作部隊を束ねるマネージャーを務めています。
社内外からは"名指して"仕事の依頼が舞い込んでくる大友さん。職種が変わっても、成果を出し続ける彼女の姿に、私は憧れを抱いていました。
彼女の「強さ」の源を知りたい。私も少しでも近づきたい。
そう思い立って、お話を伺う機会をいただきました。
マネージャーとして目覚しい活躍をしている大友さん。しかし、入社した1~3年目の頃、目立った実績を出せずに悩んでいた時期がありました。
「もともと飲み込みが早いタイプで、入社当初から同期の中では早く独り立ちして仕事をこなすことができていたんです。当時は、『最低限のことがしっかりできる』というのが私の強みだったんですよね。ただ、誰しも年次を重ねていくなかで最低限のことはできるようになる。いつのまにか同期は社内で表彰される存在になっていて、私は全然受賞できませんでした」
実績を出せない焦り。同時に、仕事の「慣れ」から生まれる停滞感があったといいます。
「求人原稿は書けるけど、どの案件も変わり映えしない同じ内容になってしまって。いま考えると、広告に対する知識不足や見識の狭さが原因なんですけど、当時はどうしたらいいのか分かりませんでした。仕事の質を上げられてない自分がすごく情けなかったし、変わらなきゃいけないなって思っていました」
大友さんに転機が訪れたのは、入社4年目の夏。本社・東京から、横浜の拠点への異動です。本社と比べて小規模の拠点。部署の垣根を越えて連携し、柔軟に対応していくことが求められます。
「異動前、本社にいたとき、『コピーライター』は社内にいて広告を書くことが仕事だと思っていました。『営業』、『コピーライター』、『ディレクター』と、それぞれ役割も明確に決まっていて、正直営業さんやディレクターさんがどんな仕事をしているのか、頭で分かっているようで、全然理解していなかったんですよね。コピーライターは、「待ち」のスタイルの仕事だとばかり思い込んでいました。
でも、拠点ではすぐ近くに営業やディレクターがいて、それぞれが日々どんな仕事をしているのかがよく見えた。職種関係なく、お客さんのために何ができるかを相談しあったり、自分の意見を伝えたりする機会も多い環境でした」
そんな中、彼女が見出したのは、「肩書きにとらわれない」ことの価値。
「良い原稿をつくるためにできることは、『書く』以外にもたくさんある。そう気づけたことはとても大きかったですね。ルーキーの営業に泣きつかれて、商談に一緒に同行することもありましたし、実際に採用活動に困っているお客さんとお話して、求人広告について知見を伝えることで感謝されたこともありました。
そうしたら見えてきたのは、『書く』ことがコピーライターの目的ではなくて、本当に大事なのは企業の課題解決に貢献すること。どうやったら採用活動を成功させられるかを、職種の垣根を越えて考えていく。コピーライターが価値を発揮できる場所ってこんなにもたくさんあるんだと、身をもって感じました」
「コピーライター」という肩書に捕われることなく、「自分にできること」を軸に、どんな仕事にもチャレンジしていった大友さん。その成果は社内広告賞の受賞、そして社内外から「大友さんにお願いしたい」と指名で仕事の依頼が集まるようになっていきました。
そして、入社11年目を迎えた今年の春。大友さんは、コピーライターからディレクターへと職種を転換。異なる職種へのチャレンジに、不安はなかったのでしょうか?
「10年間同じ組織に所属していたので、異なる組織に移ることには不安がありました。ただ、『企業の課題解決』という観点で見れば、仕事の目的はどの職種でも大差ないと思ったんです。コピーライターもディレクターも一緒。それに、肩書きを超えて生み出せる価値があることを拠点での仕事を通して実感していたし、これまで培ったコピーライターとしての経験を生かしてディレクターに教えられることもきっとあるはず。決断に迷いはなかったです」
企業の課題解決に貢献するというミッションは、メンバーにも受け継がれている。
「どんな仕事であっても、『課題解決』につながっていると思っています。なにが課題なのか、その要因はなにか?そのスキルを身に着けていくことが、どこの会社であっても活躍できる人になっていくはず」
最後に伺えたのは、今後の目標について。
「”自分のなりたい姿”に近づいていくメンバーを増やしたいです。マネージャーとして、そのためのステップを細分化して、着実に進んでいけるよういろんなチャレンジの機会をつくりたいですね。ディレクターが原稿を書いてみたり、コピーライターが取材に行ってみたりしてもいい。ときには、売り上げをつくるために営業にチャレンジすることだって、自分のキャリアにつながるかもしれない。
組織のみんなが『やってみたいこと』にチャレンジできる環境を整えていきたいですね。そして何より、自分で幅を決めるのではなく、いろんな仕事に挑戦して自分の可能性を広げていってほしい。会社とか職種にこだわらず、「個人の名前で勝負できる」メンバーを増やしていきたいです」
編集後記
パワフルな笑顔で私たちと接してくれる大友さん。ちょっとした悩み事はもちろん、夢や目標にも真摯に向き合ってくれる、尊敬する上司です。
大友さんのお話をお伺いして、「成長したい!」と思いながらも、最低限の仕事をこなすだけで満足していた自分に気づきました。
インタビュー中、大友さんはこのようにおっしゃっていたのがとても印象的でした。
「ただ行動するだけだと成長実感もないし、仕事がイヤになってしまう。だから、自分がいま何をどれくらいできるのかを把握して、自分がなりたい姿を実現するためには、何をしたらできるのか、ワンステップずつ決めることが大事。それができたかできないかを見極めて、着実に進んでいこう。闇雲に焦っても意味ないからね!」
夢はある。でもただ目の前のタスクをこなすだけだから、結果的に成長実感が得られず、焦ってしまう人もいる。そんな中で、枠をこえて「自分にできること」に挑戦できるのが大友さんの「強さ」の源だと思いました。
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