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2015年03月23日 23時52分 JST | 更新 2015年03月23日 23時52分 JST

東京をシリコンバレーにするために必要なもの、それはMeetup(ミートアップ)

ベンチャーキャピタリストとしての活動の中で、昨年末から始めたことで最も重要なものの一つと言えばTwitterであり、もうひとつはMeetup(ミートアップ)だ。

(2月に開催したSkyland Ventures Meetupの様子)

ブログを書くのも少し久しぶりなのですが、スタートアップの未来を創るベンチャーキャピタリストとしての活動の中で、昨年末から始めたことで最も重要なものの一つと言えばTwitterであり、もうひとつはMeetup(ミートアップ)だ。

東京をシリコンバレーのようなスタートアップが多数産まれ・育つ場所にするためのことをずっと考えているがその方法論の一つとしてMeetupと言う場の大切さを僕は今、強く感じている。なので今日は特にMeetupについて書こうと思う。ちなみにSkyland Ventures Meetupと言う名前で2015年2月に初めてMeetupを企画・開催し広報してから1週間だったが100名ほどの参加があり、そこから一か月待たずして来ていたスタートアップに投資実行をして新しい仲間と一緒に仕事をする機会を得た。

また、Kaumo Meetupと言う名前で投資先の移転パーティも開催したところこれまた100人規模の参加者となり、盛況感を持って会を閉じることが出来た。

◆そもそもMeetupとは?

Meetupと言うのは、会合のことを指す名詞であり、meet upと言えば出会うことを指している。まさにMeetupとは、参加者との交流を目的とする場のことだ。

◆講演やゲストが無くとも参加者自体がコンテンツとなるMeetup

よく僕が属するスタートアップの世界では○○Summitと言うものが多い。Summitと言うと、やはりその場にいるスピーカーがコンテンツの中心になるケースが多いような印象であるし、例えばソフトバンク孫さんが講演するとあらば1,000人、10,000人が一瞬で集まるような話だろう。

他方、Meetupは講演などのコンテンツが無くても参加者同士が盛り上がる。そんな場のことを指している。

日本人はことビジネスにおいてとても、受動的である傾向にあり、講演のようなコンテンツに人が集まる。しかし、アメリカ社会のような能動的なアクションが求められる場では、Meetupのような参加者自体がコンテンツとなるような場が向いているのかもしれない。日本人が、シリコンバレーに対して感じる活気のようなものの源はMeetupカルチャーの差も一つあるのでは無いかとすら最近は思い始めている。

このような思いをセカイカメラやテレパシーと言うプロダクトを持って世界にチャレンジして来た井口さんと意見交換した際も共感して貰えたものだった。そのときにビデオメッセージを貰ったのがこちらである。

◆スタートアップにはMeetupが必要だ

これは多くのスタートアップを構成する人達にとって一緒に仕事をするのはスピーカーのような人では無く、Meetupにいるような人達だからだと考えている。

例えば上記にも書いたがソフトバンク孫さんの講演があるとする。孫さんの講演に集まる人の中には一緒に本当に起業する・スタートアップ期を支える仲間は見つかりにくく、それは勉強に来ている人の方が圧倒的に多いからだ。スタートアップの仲間を作る上で1番大事なのは偉い人の話を聞くことでは無く、一緒に戦う仲間を作ることだ。この重要性を今、強く感じている。

◆Skyland Ventures MeetupというネーミングでMeetupをやることの意味

Skyland Venturesも、Kaumoも世の中の人にとっては知名度は無に等しいであるだろう。スタートアップの世界や僕のTwitterなどを見てくれている人からすれば、もちろん知ってくれていると思う。ただし、普通の人は知らない。

なので、イベントなどを企画するときに「Skyland Ventures ◯◯」と付けるよりも「スタートアップスクール」などといった名前で企画をしてきたし、上場企業含む多くの企業の活動においても、同じような考え方になりやすいと思っている。自分自身「Skyland Ventures ◯◯」という名前のイベントはSkyland Venturesの活動をスタートして2年半経ち、初めて開催した経緯がある。

ただし、知名度は関係無い。Meetupと言うものは規模もコンテンツなどを気にせずにもっとカジュアルに開催すべきものだと思っている。顧客や投資家や社員などがいる企業であればその関係者がやってくるはずだ。だからこそMeetupをまず開催しよう。

◆ムーブメントは実績からでは無い

Meetupをとにかく開催する。それを良くしていけばよい。参加人数も企業活動が回っていればどんな会社でも30名くらいは来るだろう。それで良いのだと思う。

TwitterやFacebookもあるこの時代には、会社としての知名度はそれほど大きく関係が無いし、有名な人が来るなどもほぼ関係が無い。そんな場がMeetupだ。こういったものをまずやることが大事であって、そこから世界的な会社が産まれるかもしれない。

それは、これまでも本当に歴史に残る大きなムーブメントの始まりは実績にかかっていた訳ではなく、根拠の無いものからスタートしているはずだからだ。実績に集まるものは、中ヒットにしかならない。本当に新しい時代を創るのものはその当時の実績もわからないものからだ。

漫画や映画や本などのコンテンツで言えば処女作であったり、その著者の最初のヒットがその人の最大のヒット作品となることが多い。また、スタートアップの世界では、FacebookのザッカーバーグやGoogleラリーペイジ、そしてソフトバンクの孫さんなど学生起業家からスタートしたところが世界を制していると、言えるだろう。

もちろん彼らは当時から凄かったかもしれない。しかし、今それらを客観視する際に今の姿を見ないでの説明は難しい。だから、実績ないとこからスタートしている。

スタートアップの仲間作りをするためのMeetupを東京に多数作っていくことが、今後のスタートアップの世界においては極めて重要であると僕は考えている。Meetupを日本のスタートアップのカルチャーになるように広げて行きたいと思っており、開催する際には声をかけて貰えれば全力でサポートしたい。既に相談が幾つも来ている。

最後に、1年半ほど前の記事ですが日米で300億円規模のベンチャーキャピタルファンドを運営するWiL伊佐山さんはコラムで、「日本のベンチャーイベントは数が増えた。しかし、参加者が見物客から実行者に変わらないといけない。」こんな話もあったが、Meetupのような場が増えることで、これを変えることが出来るものだと思い、共通する話のように考えている。

-日本のベンチャーイベントにモノ申す!(東洋経済オンライン WiL伊佐山元氏)

http://toyokeizai.net/articles/-/22000

(2015年3月2日「黄金の鐘を鳴らせ」より転載)