日本維新の会の石原慎太郎共同代表は、18日に開かれた同党の国会議員団役員会において、橋下徹共同代表に対し「大迷惑」と批判、従軍慰安婦をめぐる発言で党勢低迷を招いたことについても「仲間に謝るべきだ」と指摘したと報じられている。
石原氏は「(参院選の)結果を見て、橋下氏がどう理解するかの問題」とも指摘。さらに、役員会後の橋下氏と石原氏の電話でのやり取りを、朝日新聞デジタルは下記のように報じている。
石原氏が役員会後に橋下氏に電話し、テレビカメラの前で釈明することを求めたが、橋下氏は「では、代表を辞めれば良いんですか」と反発。「(6月末の)執行役員会やツイッターで説明する」と拒否したという。
(朝日新聞デジタル「石原氏、橋下氏に「謝れ」 慰安婦発言めぐり釈明要求」より。 2013/06/19 06:42)
共同通信のインタビューとして報じられているところによると、オスプレイ一部訓練の八尾空港(大阪府八尾市)受け入れ提案についても、石原氏と橋下氏の間でずれがあることがわかる。
橋下氏によるオスプレイ一部訓練の八尾空港(大阪府八尾市)受け入れ提案についても「無理だ。防衛省は笑っている。行政を知らないから、ああいうとんちんかんなことになる」と強調。「大阪(の維新幹部)は国政に未経験、無感覚。一言でも相談してくれれば良かった。コミュニケーション不足は致命的だ」として、党の意思疎通の在り方を問題視した。
(中國新聞「橋下氏発言「大迷惑」 石原共同代表が批判」より。)
しかし、石原氏は、橋下氏の資質については素晴らしいという発言もしている。
「(橋下氏は)素晴らしい情熱のある人で、それを見込んでいるが残念だ。うっかり失投して、満塁ホームランを打たれたような感じだ」と述べ、石原氏との歴史観の違いについても「我慢しているが、非常に困る」と語った。
(サンケイスポーツ「石原氏、橋下氏の慰安婦発言を批判「大迷惑」」より。2013.6.19 05:00)
なお、産経ニュースは、日本維新の会の本拠地の状況を報じており、石原氏が橋下市を大迷惑と批判したことについては想定内という声も上がっていると報じている。大阪の地方議員のとして、下記のようにも書いている。
「旧太陽と組んだ時から分かっていたこと。参院選後に、出ていってもらって結構だ」。ある地方議員は言い放った。
(産経ニュース「「双頭体制」にほころび 想定内の声も、維新大阪」より。 2013/06/19 00:09)
一連の報道を受けて、インターネットユーザーの間でもいろいろな憶測が飛び交っている。「この時期における石原氏の発言だけに何か裏がありそう」という声もある。
スポーツ報知は、石原氏が橋下氏に「終わったね…、この人」と“三行半”を突きつけたとも報じているが、さて、真相はいかに?
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