安倍晋三首相は6月28日に放送されたネット党首討論会の中で、「尖閣諸島の問題について、ある一定の条件を日本がのまなければ首脳会談をしないと言ってきている」と、日中首脳会談が開かれていない理由を明かした。
安倍首相は「一定の条件」が何かは明らかにしなかったが、「これは間違ってますよ」と中国側に伝えているとした上で、そうした条件も含めて「会って話すべき」「それが外交の常識」と話した。安倍首相の詳しい談話は以下の通り。
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「日本と中国は切っても切れない関係だと思います。だからこそ様々な問題があったとしても、首脳会談あるいは首脳同士の交流というのは、とても大切だと思っていますから、日本のドアは常に開いているという風に申し上げています。
ところが中国側は尖閣諸島の問題について、ある一定の条件を日本がのまなければ首脳会談をしないと言ってきている。『これは間違ってますよ』ということを、我々は言い続けています。何が何でも首脳会談をやろうとして、こちらが国益を削っていく、これは間違ってますから。
そもそも、そうした課題があるんであれば会って話すべきだ。それが外交の常識なんだろうと、このように思います。いずれにせよ2国間を考えるときにも、先ほど申し上げたように地球全体を俯瞰しながら戦略的な外交を進めていくことが極めて重要なんだろうと(思います)。何よりも国益を第一に考えたいと思います」
【※日中首脳会談をめぐって、中国側が尖閣諸島に関して「一定の条件」をのむように日本側に求めていることについて、読者の皆様はどのように考えますか?コメント欄にご意見をお寄せください】
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