7月17日、海上保安庁長官に佐藤雄二・海上保安監(59)を昇格させる人事を政府が固めたことが明らかになった。海上保安庁の長官ポストは、これまで全て国土交通省もしくは旧運輸省から出向したキャリア官僚の指定席となっていたため、佐藤氏は現場出身者としては初めての長官となる。発令は8月1日付となる見通し。
佐藤氏の昇格は、安倍晋三首相の肝入りだったという。尖閣諸島をめぐって中国側が領海侵入を繰り返すなど緊張が続く中で、現場出身者をトップに据えたのはなぜか。産経新聞では以下のように解説している。
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今回の人事は安倍晋三首相の意向が反映され、東シナ海などで中国海軍の脅威が高まる中、現場で奮闘する海上保安官の士気を鼓舞する狙いがある。また、現場感覚でさまざまな事態に適切に対処していく効果も期待されている。
(MSN産経ニュース 2013/7/18 09:06)
ネット上では今回の人事を歓迎し、安倍首相を絶賛する声が広がっている。元航空幕僚長の田母神俊雄氏は「安倍総理、やりましたね」。株式評論家の早見雄二郎氏も「安倍首相はやはり何が大切か分かっている」とツイッター上で述べている。
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一方で、「そもそも国交省のキャリア官僚の指定席だったのがおかしいのでは?」という冷静な意見もあった。
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【※】海上保安庁長官に初めて、生え抜きの海上保安官が就任することについて読者の皆様はどのように思いますか?コメント欄にご意見をお寄せください。
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