予想外の方法で稼ぐ7つのビジネス

ほとんどの企業は、わかりやすい方法で利益を上げている。Google社は広告を通して、Apple社はiPhoneやiPadを販売して、Gap社のような小売店は衣料などを売ることで、それぞれお金を稼いでいる。

ほとんどの企業は、わかりやすい方法で利益を上げている。Google社は広告を通して、Apple社はiPhoneやiPadを販売して、Gap社のような小売店は衣料などを売ることで、それぞれお金を稼いでいる。

しかし、時折、驚くような方法でお金を稼ぐ方法を見つける企業が登場する。ハーバード大学の経営学者マイケル・ポーター氏が、有名な論文「How Competitive Forces Shape Strategy」(邦訳:「競争の戦略:5つの要因が競争を支配する」)で指摘しているように、多くの場合は、厳しい競争のなかで組織が生き延びるために、利益について創造的に考えることを強いられた結果だ。いくつか具体例を紹介しよう。

1. マクドナルド社は利益の半分以上を、食べ物の販売ではなく地代から得ている。

マクドナルドのビジネスモデルでは、店舗の不動産をマクドナルドが所有。ほかの多くのファストフードチェーンで請求される特許料金、供給品、および販売のパーセンテージに加えて、賃貸料を徴収している。マクドナルド創設者の1人 Harry.J.Sonneborneは「われわれの商売は不動産業だ。われわれがハンバーガーを売る唯一の理由は、フランチャイズ会社がハンバーガーを売ったときの利益が、最も多くの賃貸料をわれわれにもたらすからだ」と語ったとされる。リンク先(2012年の記事)によると、一般のレストランの利益率は2%程度だが、マクドナルドの利益率は5年平均で18%にものぼるという。

2. ガソリンスタンドでは、ガソリンよりも食べ物とアクセサリーの売り上げのほうが大きい。[リンク先(2012年の記事)によると、ガソリンの売り上げからの利益は1ガロン(3.78リットル)あたり1ペニーにすぎず、利益の75%は付属するコンビニ的な販売店からのものだという]

3. 2011年、米国でいちばん儲かったレストラン「Tao Las Vegas」では、収入の75%が、食べ物ではなくアルコール飲料の販売によるものだった。[リンク先によると、通常のレストランの場合は30%程度]

4. 自動車販売店は多くの場合、車の販売よりも、ローン販売と点検修理による稼ぎのほうが多い。

5. ルーカスフィルム社は、映画自体よりもスター・ウォーズのオモチャのほうが稼ぎが多かった。

6. プリンター・メーカーは多くの場合、インクの販売ではるかに多くを稼いでいる。

7. プロバスケットボール選手のレブロン・ジェームズやタイガー・ウッズなどのスター・アスリートは、実際にプレイするスポーツよりも広告による稼ぎのほうが多い。

[(English) 日本語版:緒方亮、合原弘子/ガリレオ]

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