菅義偉官房長官は9月3日、JR東海が山梨県内の実験線で、先月およそ2年ぶりに営業運転に向けた走行試験を再開した、リニア中央新幹線に試乗した。NHK NEWS WEBが報じた。
リニアは最高時速505キロまでみるみる加速し、42・8キロの距離を9分ほどで走り抜けた。
試乗を終えた菅官房長官は、記者団に対し「シートベルトも必要なく、普通の新幹線に乗るような感じだった」と感心した様子で感想を語った。また「非常に挑戦的で先進的な技術を持つ超電導リニアが、東京、名古屋、大阪の経済圏で運行されれば、国土交通の構造が大きく変化し、国際競争力の向上につながる」と抱負を述べたという。
朝日新聞デジタルによれば、菅氏は「(2月の日米首脳会談で)オバマ大統領に非常に興味を持っていただいた。関係各省に指示をしてJR東海と連携しながら米国に働きかけたい」とも語り、海外輸出への意気込みを見せた。
2027年に東京・品川―名古屋で先行開業を目指す、リニア中央新幹線の新駅の位置と周辺の詳細なルートは、9月19日にも発表される見通しだ。
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