民主党の菅直人元首相が9月9日、自身のブログで自民党の小泉純一郎元首相を批判した。
この20年間、高齢者の増加に伴って、年金、医療、介護など高齢者にかかる社会保障の国庫負担は毎年1兆円づつ増大してきたにも関わらず、自民党はその増加する国庫負担を、すべて赤字国債の増額でまかなってきたことに触れた。
小泉元首相は、財政健全化のために消費税引き上げが必要なことは十分わかっていたが「選挙が怖くて、消費増税を逃げた」と、当時を振り返った。
小泉総理と議論したが、「消費税増税は構造改革の後、自分の後継総理が考えること」と逃げの答弁に終始していた。
自民党が、人気抜群だった小泉総理でさえ逃げた課題に民主党政権が取り組み法案成立までやり遂げたことは歴史に残る成果だ。
(菅直人オフィシャルブログ「消費税増税を逃げた小泉純一郎と民主党の成果」より 2013/09/09)
菅氏は「国の財政破綻を回避するために、いつかは消費税を引き上げなくてはならなかった。民主党は選挙に敗北したが、それでも社会保障と税の一体改革の法案を成立させた」と民主党の成果を強調した。
消費増税を含む「社会保障・税の一体改革」関連法案は、2012年8月10日に成立している。
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