原発再稼働 新潟県知事、条件付きで承認へ

東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働について、新潟県の泉田裕彦知事は9月26日午後、東電の安全審査申請を条件付きで承認するとのコメントを発表した。東電側にも文書で伝えた…
時事通信社

東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働について、新潟県の泉田裕彦知事は9月26日午後、東電の安全審査申請を条件付きで承認するとのコメントを発表した。東電側にも文書で伝えた。MSN産経ニュースが報じている。

NHKニュースによれば、新潟県は、原発事故の際、放射性物質の放出を抑えながら格納容器の圧力を下げる、フィルター付きベント(排気)と呼ばれる設備や、周囲の住民の被ばくを避けるための運用方法などについて、県や地元自治体と協議を行うことなどを文書で提示したという。

東京電力の広瀬直己社長は前日の25日、柏崎刈羽原発の再稼働をめぐり新潟県庁で泉田裕彦知事と会談し、事故時に放射性物質をこし取るフィルター付きベント設備を追加で設置することで事故対策を強化すると表明。知事は一定の理解を示しベント、設備設置の事前了解を求める文書を受け取っていた

新潟県は中越沖地震の際、地盤沈下により柏崎刈羽原発で変圧器火災が発生した事例などを挙げて、フィルター付きベント設備を原子炉建屋と一体化するよう東電に求めていたが、東電は当初、設計変更に応じていなかった

それをうけて、泉田県知事は先月28日、黒字化に向けて早期に再稼働の準備を進める東京電力に対して、「目先のお金を優先し、安全対策を怠り、自らの首を絞めることが続くようであれば、いったん破綻処理することも選択肢の一つではないか」などと批判。東電に強い懸念を表していた

新潟県の承認をふまえ、今後東電は原子力規制委員会への申請を進める方針で、安全審査の手続きが動きだす見込みだ

東京電力が柏崎刈羽原発の運転再開に向けた安全審査を申請すれば、福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれるタイプの原発では初めてとなる。原子力規制委員会が審査をするうえで、事故を教訓に安全対策をどのように取り組んでいくのか問われることになる

この一連の流れをうけて、ネット上ではこんな声が上がっている。

※あなたは柏崎刈羽原発の再稼働に、賛成ですか? 反対ですか? 安全対策は万全と言えるのでしょうか。意見を聞かせてください。

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