「ユーザーチャンネル」発表 ニコニコ、一般ユーザーがファンから課金できるように。取り分は7割

ニコニコ動画/生放送で人気を得れば対価が得られる――ニワンゴは10月3日、選考で選ばれたクリエーターを対象に、今まで有名人にだけ提供していた課金プラットフォームをユーザーにした。

ニコニコ動画/生放送で人気を得れば対価が得られる――ニワンゴは10月3日、選考で選ばれたクリエイターを対象に、今まで企業や著名人に提供していた課金プラットフォームをユーザーに「ユーザーチャンネル」として提供すると発表した。

これまでのクリエイター支援は、ニワンゴ自らが発信者に対して金銭を支払っていたが、今回の「ユーザーチャンネル」では、視聴者が発信者に創作の対価を支払える点が特徴だ。サービスの核となる、質の高いコンテンツの制作が維持できるようにするのが目的。また、ニコニコの特徴とも言える、発信者と視聴者から形成されるコミュニティの強さを、クリエーターの支援に活かすことも狙いだ。月額課金、都度課金双方に対応し、金額はクリエーター自身が決められる。クリエイターには手数料3割を除いた7割が支払われる。

チャンネルを開設を希望するクリエイターは、10月末までに専用のページから応募、ニワンゴの選考によって15人が選ばれ、12月から運用が開始される。応募条件は、立候補であること、現在ニコニコで使用しているアカウントのお気に入り登録またはコミュニティ参加者が1万人以上いること。条件を満たさない場合でも、企画書の内容によって開設が認められる「チャレンジ枠」も用意される。2014年2月には二次募集をしてさらに15人を追加、2014年中に100人を目指す。

有料メルマガで一部問題になった、「月額課金はされるが、メルマガが来ない」といった制作の義務の問題については、クリエーターに1カ月1回の更新を義務付け、守らないクリエーターに対しては警告、注意、最終的には除外などの措置をとることで、ユーザーを保護するという。

ドワンゴ「ユーザーチャンネル」発表会

サービスの説明をしたニワンゴの杉本誠司代表取締役社長(写真)は、今回の発表について「ニコニコにはユーザー同士が支えあう文化がある。クリエーターにきちんと対価を支払う、そういう経済サイクルが成立するための流れを作っていきたい」と話している。

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