ノーベル賞今年の受賞者いよいよ発表 ノーベル博物館にある歴代受賞者のサインが入ったイス

今年のノーベル賞の発表がいよいよ、10月7日から始まる。初日は医学生理学賞の受賞者が発表されるが、昨年は、皮膚細胞から様々な細胞に変化できるiPS細胞(人口多能性幹細胞)の開発に成功した京都大学教授の山中伸弥氏がこの賞を受賞したことも記憶に新しい。これまで医学生理学賞を受賞した日本人は、昨年受賞した山中氏と、1987年に受賞した利根川進氏の2人だけだ。

今年のノーベル賞の発表がいよいよ、10月7日から始まる。初日は医学生理学賞の受賞者が発表されるが、昨年は、皮膚細胞から様々な細胞に変化できるiPS細胞(人口多能性幹細胞)の開発に成功した京都大学教授の山中伸弥氏がこの賞を受賞したことも記憶に新しい。これまで医学生理学賞を受賞した日本人は、昨年受賞した山中氏と、1987年に受賞した利根川進氏の2人だけだ。

医学生理学賞で期待されている日本人が、東京農工大特別栄誉教授の遠藤章氏だ。朝日新聞デジタルが以下のように伝えている。

日本人では、ノーベル賞の登竜門とも言われる、米国の医学賞ラスカー賞の臨床医学部門を2008年に受けた東京農工大の遠藤章特別栄誉教授への期待が高まる。遠藤さんは青カビから、血中コレステロール値を下げる薬の開発につながった物質スタチンを発見した。

(朝日新聞デジタル「ノーベル賞を占う 来週発表 有力研究・日本人は」2013/10/3 9:23 より。)

ほかにも、トムソン・ロイターが9月25日に発表した医学生理学賞の有力候補には、細胞内部で不要なたんぱく質を分解する「オートファジー(自食作用)のメカニズムおよび生理学的機能の解明」をした実績が評価された、東京工業大特任教授の大隅良典氏と東京大大学院教授の水島昇氏の名前が挙っている。

ノーベル賞の発表が始まるのを前にスウェーデンの首都ストックホルムにあるノーベル博物館にはたくさんの観光客が訪れるなど盛り上がりを見せているという。

ストックホルムの旧市街地にあるノーベル博物館では、ノーベル賞の歴史などが学べるようになっており、6日も大勢の観光客が訪れていました。博物館の中にあるカフェでは、10年余り前からノーベル賞を受賞した人がいすの裏にサインをするようになり、200人を超える受賞者のサインが直筆で残されています。日本人でも、去年、医学・生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授や、平成14年に化学賞を受賞した田中耕一さんなどのサインを見ることができます。

(NHKニュース「ノーベル博物館に大勢の観光客」2013/10/7 6:17 より。)

ノーベル博物館のホームページによると、イスの裏にサインをするようになったのは、2001年にクリントン大統領が博物館を訪れた際に大統領が座っていたイスに博物館職員が「ビル・クリントン」と書いたのがきっかけで、博物館のレストラン「Bistro Nobel」では、イスの裏のサインをゲストブック代わりにするようになったのだ。このノーベル賞受賞者の署名は222人分にも及び、2009年にノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領のサインも含まれている。オバマ大統領がサインしたイスはショーケースに飾られているそうだが、その多くが通常のビストロのイスとして使われており、ノーベル賞受賞者のサインが入ったイスで食事をとる事ができるのだという。

昨年受賞した山中氏ももちろんサインをしており、2008年に京都産業大教授の益川敏英氏らが受賞した際には、2002年に化学賞を受賞した田中耕一さんらのサインが入ったイスはカフェの一段高い場所に飾られていた。博物館のアンダシュ・バラニー元副館長は「田中さんは前日までは無名だったのに、一夜明けたら受賞者だった。(別格扱いは)彼がノーベル・ドリームを体現したからだ」と説明していたという。

間もなく発表が始まる今年のノーベル賞では、新たなドラマは生まれるのだろうか。

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