ハフィントンポスト各国版の10月7日のスプラッシュを紹介します。スプラッシュとは、ハフィントンポストのトップ記事のこと。イタリア版では、脱税の罪で実刑判決が確定したベルルスコーニ元首相が、規定により収監される代わりに社会奉仕活動か自宅軟禁を選択することになったと伝えています。
【US(アメリカ)版】
COUNTDOWN: 10 DAYS TIL DEFAULT カウントダウン:デフォルト(債務不履行)まであと10日
アメリカの債務上限引き上げの期限まであと10日。引き上げが承認されなければアメリカはデフォルト(債務不履行)に陥り、世界経済が大混乱となる可能性が出てきます。オバマ大統領は共和党が要求するオバマケア(アメリカの医療保険制度改革)の撤回には一切応じていませんが、共和党のベイナー下院議長は、「オバマ大統領の譲歩がなければ、債務上限の引き上げに応じるつもりはない」と強硬姿勢を崩しません。チキンレースの様相を呈してきました。
【UK(イギリス)版】
'ARCHAIC AND DISGRACEFUL' 時代遅れで恥ずかしい
イギリスの大衆紙「ザ・サン」に「精神障害患者に1200人殺されている」というショッキングな見出しの記事が掲載されました。この見出しに対して非難が殺到。ブレア元首相次代のメディア担当補佐官で、精神障害に対する差別をなくすための運動「Time to Change」のアンバサダー(親善大使)を務めるアラステア・キャンベル氏もTwitterで「有害な固定観念」だと批判しました。
【スペイン版】
9月13日からストライキを続けていた西地中海の群島バレアレス諸島の教師たちが、自治政府に対して新しい言語教育プログラムは実行せず、従来の教育課程に戻せばストライキを解除することを表明しました。メノルカ島、マジョルカ島、イビサ島などからなるバレアレス諸島では、それぞれカタルーニャ語の方言が話されています。
【マグレブ(アフリカ北西部)版】
エジプトで前モルシ大統領を支持するデモ隊が治安部隊と衝突し、50人以上が死亡したニュースを伝えています。7月3日にモルシ前大統領を拘束した事実上のクーデター以降、8月14日に始まったモルシ支持派のデモをエジプト軍が弾圧し、900人以上が死亡して以来の惨事となりました。
【イタリア版】
SERVIZI SOCIALI A PRIMAVERA 春の社会奉仕活動
脱税の罪で禁錮4年(恩赦法で1年に減刑)の実刑判決が確定したベルルスコーニ元首相。75歳以上は原則的に収監されないので、77歳のベルルスコーニ元首相にその規定が適用されますが、代わりに社会奉仕活動、あるいは自宅軟禁を命じられることになりました。15日までにベルルスコーニ元首相がどちらを行うか選択することになりましたが、ベルルスコーニ元首相の弁護人によると、社会奉仕活動を選択することになったと伝えられています。
【フランス版】
世界最大の化粧品会社ロレアルの創業者の娘で、資産家のリリアンヌ・ベタンクール氏が2007年のフランス大統領選挙の際にサルコジ前大統領に非合法な献金を行っていたという疑惑で、サルコジ前大統領が裁判にかけられないだろうという見通しを「スッド・ウエスト」や「ル・モンド」といったメディアが伝えています。
【カナダ版】
GOVERN YOURSELVES(ACCORDINGLY) 自制する(その都度)
カナダでは、オンタリオ州政府が北部の鉱山地帯「リング・オブ・ファイヤー」の開発に約2600億円の資金を投入しようとしています。しかし、リング・オブ・ファイヤーに住む先住民たちのコミュニティの破壊につながる懸念もあります。記事では、先住民たちの交渉人となった前カナダ自由党暫定党首ボブ・レイ氏に対して、「過去の失敗を、未来の希望に転換してほしい」という希望を伝えています。
【日本版】
自民党の西川公也TPP対策委員長は10月6日、「聖域」として関税維持を求めてきたコメや牛肉・豚肉などの重要5品目について、関税撤廃を検討できるかどうか党内で検討することを明らかにしました。