髪の毛、帽子、宝石類など、飼い主とまったく同じ服装を身につけた愛犬たち。飼い主と並んだ顔写真はどれも、奇妙なほどよく似た「彼ら」を映し出している。
グラフィック・デザインも行うスイス人の写真家、セバスティアン・マグナーニ氏が生み出した「アンダードッグ」シリーズは、2009年にペットプロジェクトの一環として始まった。
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マグナーニ氏は自身のサイトで、このシリーズについて以下のように説明している。
犬と飼い主はなぜこんなにもよく似ているのだろうか? 「アンダードッグ(下位にある犬)」は本当に、自分をご主人より下に見ているのだろうか? そしてそのために、外見までご主人にそっくりになっていくのだろうか?
犬は、人の感情と関心だけでなく、心の奥底にある欲求もかき立てる存在だ。犬は忠実で、無欲で、信頼でき、人の命を救ってくれ、楽しくて、誇れる相棒だと考えられている。それらはどれも、今の世の中では失われつつある価値だ。
マグナーニ氏はこの写真集を、いくつかのキヤノン製のカメラを使って撮影した。「EOS 5D Mark II」、「Mark III」、「EF24-70mm F2.8」レンズなどだ。犬と人を同じように撮影した後、Adobe社のソフト「Photoshop」で人と犬の画像を合成した。
マグナーニ氏が次の被写体に選ぶといいのは、インディアナプードルとシーズーの雑種「トニック」だろう。この有名な犬は、「人間の顔を持つ犬」としてインターネットを通じて話題になった。
[(English) 日本語版:ガリレオ]